このニュースは、イスラエルのマスコミが伝えたものであり、多少のバイアスが、かかっているものと思われるが、やはりある程度は、記憶に留めておく必要が、あると思われる。何故ならば、パレスチナ自治政府への寄付額は、日本が世界でも群を抜いて、巨額だからだ。日本政府はつい最近も、5000万ドルの寄付を、送ったように記憶している。
そのパレスチナ自治政府の幹部が、アメリカに滞在した際の、ホテルとそこで使った金額のあらましが、イスラエルによって明かされている。主役はリヤード・マリキーで、彼はマハムード・アッバース議長のアドバイザーであると同時に、外相でもある人物だ。
加えて、彼と同行しているのはマジド・ファラジで、彼はパレスチナ自治政府の情報トップの人物だ。それに2人のスタッフが付いているが、彼らはバルチモアの五つ星ホテルである、フォーシーズンズ・ホテルに滞在した。
そのホテル代が何と、14520・2ドル(150万円以上)だったのだ。その内訳は部屋代に加え、クリーニング代、ミニ・バーの飲み物とクッキー、ホテルのレストランの食事等だった。そのなかにはシャンペン代も、含まれていた。これを高いと考えるか安いと考えるか、あるいは妥当と考えるかは、人それぞれによって異なろう。
アメリカ政府はパレスチナ自治政府が、イスラエルとの交渉を再開するまで、UNRWAに対する1・1億ドルの寄付を止めている。パレスチナ自治政府はこのUNRWAから、人口比で言うと、最も高額の寄付を、受け取っているのだ。
イスラエル政府に言わせると、これはまさに散財であり、アメリカがUNRWAへの寄付をカットした直後に、起こっていることだけに、パレスチナ自治政府には何の反省も無い、と非難している。加えて、イスラエル政府はパレスチナ自治政府がテロリストの家族に、援助金を出していることも非難している
このイスラエルが主張するテロリストとは、パレスチナ解放のために戦っている、戦闘員を指しているわけであり、一般的に言われているテロリストとは、異なるものなのだが、被害を受けるイスラエル側にしてみれば、やはりテロリストということに、なるのであろう。
このイスラエルの、パレスチナ自治政府非難には、正しい面と間違っている面と、両面があるように思われるのだが、読者諸氏はどう判断するであろうか。