トルコのエルドアン大統領は、世界中のムスリムを自分の傘下に、置きたいようだ。その動きのなかで、最も顕著なのが中国西部に居住する、ウイグル・ムスリムへの働きかけであろう。
彼らはいま大量にトルコに移住しており、トルコの傘下に入り、戦闘に参加すると言い出している。もちろん、この大量のウイグル人のトルコへの移住では、トルコの情報部(MIT)が彼らに旅行用の書類や、パスポートを支給しているのだ。
こうしたトルコの情報部(MIT)のサービスは、他のムスリム諸国でも行われている。中央アジア諸国への働きかけが、特に顕著だと言えよう。ウイグルの場合は多数が受け入れられ、ジハーデストとしての教育が、行われているのだ。
3月10日にはこのウイグル・ムスリムの代表700人が、トルコ南東部のハタイを訪問し、シリアでのトルコ軍の戦闘に、参加したいと叫んでいる。東トルキスタン連帯と文化の会の代表者であるセイト・トムトルク氏は『我々はトルコ軍の指揮の下で、アフリンで戦闘することを望んでいる。』と語っている。
東トルキスタンのウイグル人の人口は、3500万人と伝えられている。彼らがトルコ軍に加われば、とんでもない数の軍人を、トルコは抱えることになるのだ。それをエルドアン大統領は、狙っているのであろうか。
ハタイの集会でのウイグル代表の演説は、アナドール通信を通じて、トルコのマスコミ全てに伝えられ、報道されている。この動きは、エルドアン大統領がネオ・オスマン帝国を再現する目的に、沿ったものであろうと思われるのだが。