『サッダームの側近捜査』

2018年3月 6日

 

 イラクのサッダーム・フセイン元大統領死んでから、もう15年以上の歳月が経過している。その後も、サッダーム・フセイン大統領の側近たちは、イラクの与党だったバアス党の名のもとに、結束していた

 そのバアス党やのバアス党のメンバーが、話題に上るようになったのは、彼らがその後に、イラクで勢力を伸ばした、IS(ISIL)との関連だった。バアス党の幹部たちがIS(ISIL)と結託して,イラクの新体制に挑戦している、という話だった。

 当然のことながら、バアス党体制が打倒された後、バアス党のメンバーたちはお尋ね者となり、次々と逮捕され処刑されていった。サッダーム・フセイン大統領の従兄ハサン・アリーマージデイ(ケミカル・アリーとして広く知られていた)も死亡し、唯一のクリスチャン閣僚だった、ターリク・アジーズ外相も亡命先で逮捕され、2年後に死亡している。

 今回のイラク政府のバアス党員刈りは、バアス党のメンバーだけではなく、彼らの家族、親族、子供、孫までも対象とする、広範囲にわたるものだ。

 この広範にわたる逮捕劇が終わった後、彼らは処刑されるの、投獄されるのか分からない。果たしてサッダーム・フセイン元大統領の愛娘は、この捜査から逃れられるのだろうか。

 今回の逮捕劇はいずれにしろ、それがサッダーム・フセイン体制の、本当の意味での終焉を、意味するのではないか。