:トルコ兵アフリンで戦死多数
トルコ軍がシリアのアフリンに侵攻してから、だいぶ時間がたつが、トルコ兵の間でどの程度の犠牲が、出ているのか気にかかるところだ。その実数がやっと、トルコ政府によって明かされた。
トルコ政府が発表した、トルコ兵の犠牲者数は、41人ということのようだ。実数はもっと出ているのであろうが、それを公表しては反戦ムードが、国内で盛り上がってしまうからだ。先日もエルドアン大統領が、6歳の女の子に軍服を着せて壇上に引き出し、『この子がアフリンで戦死したら、英雄として葬る。』といった内容の演説をし、多方面から非難されている。女の子はその場で泣いていたということだ。
政府が実数を隠しても、やはり戦死者の遺体が戻ってくるわけであり、葬儀を出さないわけにはいかない。勿論、それは戦死による死亡であり、政府も立ち会わなければならない。
最近も大掛かりな葬儀の光景が、ネット上で公表されていたが、なんとも言え無いものだ。棺桶にすがって泣き崩れる家族の姿は、痛々しいばかりだ。トルコ人は日本人とは異なり、悲しみの感情を爆発させるのだ。
:フランスのトタール社がリビアの石油獲得へ
フランスのトタール社がリビアの石油を、買い付けている。ワハ油田がその主なターゲットであり、そこには5億バーレルの石油が埋蔵している、といわれている。元々はアメリカのマラソン石油社が、所有していた鉱区だ。
当面ワハ油田からは、5万バーレル・日程度の産出が、見込まれている。トタール社はこれ以外に、アルジュルフ油田、マブルーク油田なども狙っているようだ。リビアではいま、30万バーレルの石油が産出されているが、近い将来、40万バーレルに増える見込みだ。(元々は150~160万バーレル・日産出していた)
:ギリシャ捕虜兵士交換拒否
ギリシャはトルコに対して、捕虜兵士の交換を拒否した。先日、ギリシャとトルコの国境地帯で、2人のギリシャ兵が道に迷って、トルコ領に入り逮捕されたが、トルコ側はスパイ行為だとして、厳重な裁きをする方針のようだ。
そもそも、こうしたことが起こるのは、トルコのクーデターにより、逮捕を逃れるトルコ兵多数が、周辺諸国に逃亡し、ギリシャにも逃れているためだ。彼らは政治亡命を要請しており、ギリシャ政府はトルコ政府の引渡しに、応ええない立場をとっている。
そこでトルコ側はギリシャ兵を捕まえて、人質交換を言い出したのであろう。ギリシャ兵たちは越境したことで、逮捕されたというが、これは、でっち上げの可能性がある。ましてや、スパイ容疑などありえないのではないか。スパイ容疑となると、死刑あるいは終身刑という、重刑が待っているのだ。