トルコのアフヨン市で行われた与党AKPの党大会で、エルドアン大統領はシリアのアフリン作戦は、ほぼ勝利が確実になったと語った。果たして、そうなのであろうか。そうであれば、それに越したことは無い。若者の血を流す必要が、無くなるのだから。
エルドアン大統領はアフリン作戦で、YPGを打倒し終えるところだ、と語っている。エルドアン大統領はトルコ軍の勝利について、具体的には、トルコ軍がシリアで既に、300平方キロメートルの領土を、解放したと、語っている。
エルドアン大統領はトルコの、シリア侵攻の目的は、トルコ在住のシリア難民300万人を、シリアに帰国させてやることだ、とも語った。そして彼らの安全を確保してやることだと語り、トルコにはシリアに対する、領土的野心は無いとも語った。
トルコのエルドアン大統領にとっては、シリアへの軍事侵攻は、大きな賭けであったものと思われる。決して良くない経済状態のなかで、軍を外国に派兵するということは、大変な負担になるし、トルコの兵士が死亡することは、大統領に対する国民の不満が、爆発することにも、繋がるからだ。
そうしたこともあり、早仕舞いしたかったのではあろうが、そううまい具合に、勝利の形を保持しながら、トルコ軍を撤収させることが、出来るのだろうか。そして、その後にトルコ国民に対して、どう作戦が必要だったかを、説明するのだろうか。足長叔父さんだけでは通用しないのが、トルコの国民感情であろう。