『トルコの経済はどうなっているのか』

2018年2月 1日

 

 トルコの経済は戦時下で、どうなっているのであろうか。トルコ政府は華々しい戦果を、公表しているが、実態はそうでもなさそうだ。前面にはトルコが支援する、クルド主体のSDFを立て、トルコ軍の兵士はその後ろで、動いているようだ。

 それでもトルコ軍の将兵の中にも、敵の攻撃を受けて、死傷した者が出ている。その数が増えていけば、それはトルコ国内で、問題化していくことは必定だ。戦争にかかる負担も少なくはなかろう。そいれに加えて、トルコの経済は種々の問題を、抱えているようだ。

ちなみに、昨年の外国からの観光客数は、3240万人だとうことだ。トルコ政府は観光客が、戻ってきているし、今年はもっと増えるだろう、という予測をしているが、そう喜んでばかりも、いられなさそうだ。

 最近、政府が発表したところによると、トルコ国内のホテルの予約率は、上がっているようだが、値引きしている関係か、ホテルの収入は下がっている、というのだ。

 貿易面でも回復の話はよく聞くが、実際は昨年の段階で、767億ドルの差が貿易収支に出ている、ということのようだ。つまり、赤字が大幅に出ているということだ。それをごまかしてこれたのは、外国からのトルコへの投資資金なのだ。だがそれは短期の、足の速い金であり、トルコ国内に落ち着いて、とどまってくれる、性質のものではない。

 その外国からの資金の流れも最近は減少しているのだ。ロシアとの貿易もあまり景気のいい話は、聞こえてこない。

今年の夏はトルコがどうなるのか、戦争はどうなるか、戦費はどうなるか、景気はどうなるか、国民の不満は暴発するのか、不安なことが多すぎるような気がする。