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:ペリンチェクがクーデターの裏話を語る
トルコの保守党と言うか、マフィアの政党と呼ばれている、ワタン党(祖国党)という政党がある。この政党の党首であるペリンチェク氏が2016年に起こった、クーデター未遂事件について語った。
彼の話によれば、ロシアの情報機関の幹部が、ワタン党を訪問しペリンチェク氏に会い、トルコでクーデターが計画されている、という情報を流していた、というのだ。そのロシア側の人物はド-ギン氏で、彼はクーデターの起こる2日前に、ペリンチェク氏に『我々はトルコ軍内部に異常な動きが、あることに気が付いている。』と語ったと言うのだ。
それを聞いたペリンチェク氏は、早速、エルドアン大統領の側近に対して、この情報を伝えたということだ。つまり、エルドアン大統領はクーデターが起こる前の段階で、クーデター発生の情報を、掴んでいたということだ。
もし、その情報がエルドアン大統領に、伝わっていなかったとすれば、大統領側近の大ミスであろう。あるいはエルドアン大統領が、情報を軽視した結果、であったのかもしれない。エルドアン大統領はクーデター勃発時、リゾート地のマルマリスにおり、クーデターの発覚を知ったのは、起こった後だった、ということになっている。
:アクシェネルIYI党党首が選挙の見通しを語る
トルコの保守党MHPを離脱して、IYI党を結成したアクシェネル党首は、IYI党が既に、20・5パーセントの支持を得ている、と語った。彼女に言わせると、IYI党は結党前の段階で、既に19・5パーセントの支持を集めていた、ということだ。
このIYI党から、当然のこととして、アクシェネル女史が大統領選挙に、立候補することになっているが、それはエルドアン大統領にとっては、苦しい戦いになることが、予想される。
アクシェネル女史が抜けたMHP党は、党首自らがエルドアン大統領を、次期の大統領選挙では、党を挙げて支持する、と早々に宣言している。それはエルドアン大統領を喜ばせているが、同時にエルドアン大統領は苦戦の不安も、抱えているのではないか。
MHP党の党首は、自党から離脱したアクシェネル女史が、大統領選挙に立候補することを明らかにしたため、エルドアン大統領の怒りを買うことを、恐れての支持表明だった、可能性もあろう。
;サルコジ元フランス大統領カダフィ大佐から選挙資金を借り踏み倒していた
フランスのサルコジ元大統領が、リビアのカダフィ大佐から選挙資金を借りていたことは、以前から知られていたのだが、ここに来て、イギリスは具体的な動きに出ている。1月10日ヒュースロー空港で、アレクサンドレ・ジョウフリなる人物が、逮捕された。
彼はサルコジ大統領とカダフィ大佐の間を往来し、資金を運んでいたようだ。アレクサンドレ・ジョウフリなる人物は、アルジェリアとフランスの二重国籍保持者だ、ということだ。アレクサンドレ・ジョウフリはイギリスから追放される危険性があり、いまマーク・サマーなる弁護士を立てて、法廷闘争を開始している。
マーク・サマー弁護士は具体的な、証拠となるものは何もない、と語っている、ということだ。イギリスがこの時期に、サルコジのスキャンダルを持ち出したのは、イギリスのEU離脱と、絡んでいるのかもしれない。