トルコのエルドアン大統領は、ギュレン・グループに対する対応を、次第に強化しているようだ。彼は地下鉄完成記念の式典で『ギュレン・グループのメンバーに対する情けはかけるなと言い放った。『彼らに同情すれば、自分が惨めになるだけだ。』と語っている。
それはどういうことかということは、エルドアン大統領支持派の新聞の、論説を見れば分かろう。エルドアン大統領支持のエニ・シャファク紙は『ギュレン・グループのメンバーは、アメリカ国内で自由に歩けなくなる。』と書いている。つまり、近い将来アメリカ政府が、ギュレン・グループ締め付けを開始する、と言いたいのであろう。
エニ・シャファク紙のヒクマ・トゲンチはまた『ギュレン派のメンバーは犬と同じように、クロス(キリスト教)の墓に埋められよう。』とも書いている。同様にエニ・シャファク紙のジェム・クチュク論説委員は『トルコには彼らの棺桶を埋める土地は無い。彼らの棺桶は受け入れられず、焼かれるだろう。』とも書いている。
加えてエニ・シャファク紙のフアと・ウール論説委員も『トルコの情報部は受刑中のギュレン・メンバーの、家族を殺すべきだ。』と書いている。つまり、エニ・シャファク紙は会社上げての、反ギュレン・キャンペーンを展開している、ということであろう。
そして同紙は『ギュレン・メンバーは交通事故、あるいは特攻、あるいはアルコール漬けで死ぬだろう。そして橋から飛び降りて、自殺するかもしれない。』とギュレン・メンバーの具体的殺害方法を、書いてもいる。
トルコの内務相は現在の段階で、55、665人が投獄されており、234、419人のパスポートが取り上げられ、取調べを受けている、と語っている。169、013人がクーデター関与で、法的取調べを受けており、その罰を受けることになろう、とも語った。
トルコでは裁判官、警察官、教員、公務員150、000人が首になり、取調べを受けてもいる。これではまともな国民に対するサービスは、不可能であろう、と思われるのだが、エルドアン大統領は敵を殲滅したいという、一心だけなのであろう。だか、やがてそれは自分に、帰ってくるのではないのか。その日は近いと思えるのだが。
いまのトルコはナチの終末、ソビエト革命の最も過激な時期と同じ、家庭内の監視も含めた、相互監視体制が敷かれている、ということであろう。年末最大の悪夢が始まっている、ということだ。