アメリカ製の兵器に対する評価が、大分下っているようだ。中東諸国で見てみると、アメリカ製兵器は押し付けられて、いやいや輸入しているが、本音ではロシア製兵器を、買いたいのではないのか。
サウジアラビアには相当強い圧力と、脅しがあったのであろうか、確か120億ドル(1兆3560億円)の兵器をアメリカから輸入することを決め、それに追随するような形で、アラブ首長国連邦もカタールも、10億ドル(1120億ドル)台のアメリカ製兵器の輸入を、決定している。
NATOのメンバー国であるトルコの場合は、NATOの兵器が揃わなくては困る、とEUやアメリカからクレームが付いたが、ロシア製兵器S400ミサイルの輸入を、エルドアン大統領が強引に決定し、加えて、ロシアとの武器の共同開発を、交渉している。
トルコはそれだけではなく、何とかS400ミサイルの、自国内生産を果たしたい、兵器輸出国になりたい、という考えがあるのだが、さすがのロシアも、そこまでは受け入れられまい。
それを見ていたサウジアラビアも、ロシアからS400ミサイルを輸入することを、決定しているし、武器の生産を自国内で、ロシアと進めたいと望んでいる。つまり、ロシア製兵器の方が安価であり、性能が優れているという判断を、中東各国は下しているのであろう。
確かに、日本に輸出されているオスプレイは、欠陥だらけであり、F-35戦闘機は未完成製品であるようだ。日本でアメリカ製兵器による、欠陥事故が起こっていないのは、日本の技術者たちが、手を加え補修しているからではないのか。
トランプ大統領の力による、押し付け商売にはどの国も逆らえず、泣く泣く輸入している、ということではないのか。サウジアラビアでは首都のリヤド市に、イエメンから飛んで来たミサイルを、アメリカ製迎撃ミサイルで撃ち落とそうとしたが、失敗したようだ。
イエメンからホウシ派が放ったという、ミサイルについてアラブ首長国連邦は、核施設には攻撃されていないというが、撃ち込まれているのではないか。そして、アラブ首長国連邦の場合も、対ミサイルの迎撃ミサイルは、効果を発揮できなかったのではないか。
1991年に起きた湾岸戦争時、アメリカは同盟国であるイスラエルに、大量のパトリオット・ミサイルを輸出したが、パトリオット・ミサイルの命中率は・きわめて低かった・という話をある人から聞いているが、それは事実ではないのか。
アメリカのマスコミはついに、我慢ができなくなったからであろうか。アメリカ製兵器は大丈夫なのか、という内容の記事を掲載している。北朝鮮から核搭載のミサイルが飛んで来るかもしれない、といわれているなかで、アメリカ製の兵器がいい加減では、アメリカ国民の安全は、守れないということだ。
外国に中途半端な製品を売りつけ、外貨獲得、仕事増やしは国内的には良くても、自分たちも守れないのでは、意味があるまい。アメリカ製兵器の性能がいかほどか、素人の私には判断のしようが無いが、是非そうでないことを祈るばかりだ。日本もいま、北朝鮮の攻撃の危険に、晒されているのだから。