『ISもアルカーイダも健在という情報』

2017年12月25日

 

 今朝インターネットを開いてみると、そうなんだろうなあ、と思えるニュースが、二つあった。1つはヨルダン・タイムズが伝えたものであり、そこには『新アルカーイダが戻ってきた。』というタイトルの記事があった。

 もう一つの記事は、BBCのサイトに載っていたものであり、そこには『ISはまだ敗北していない。』というタイトルの記事だった。つまり、いままでアメリカが撲滅を叫んでいた、アルカーイダもIS(ISIL)も、未だに健在だ、ということのようだ。

 これまで、アメリカが本気でIS(ISIL)やアルカーイダを、潰そうとしていなかったことは、あちこちから伝えられえていたが、その通りであろう。アルカーイダに至っては、アメリカは何時の間にか、穏健なイスラムの戦闘集団だ、とさえ言い出していた。

 その通りであろう、アルカーイダに対してもIS(ISIL)に対しても、アメリカは援助物資を投下していたのだ。ロシアによってIS(ISIL)が追い込まれると、軍用ヘリを飛ばして、IS(ISIL)の幹部を、救出さえしていたし、IS(ISIL)の戦闘員が逃亡しようとすると、その車両を攻撃することは、無かったのだ。

 哀れなことに、アメリカはそれでもロシア軍とシリア軍の、IS(ISIL)に対する戦闘が勝利すると、アメリカは自国軍がやったのだ、とロシア・シリアの成果を、アメリカの成果にしようと宣伝した。勿論、そんなアメリカの宣伝に、だまされるあほな国は無かろう。

 ロシアはアメリカとは異なり、正確な情報に基づいて、行動しているようだ。つい最近、ロシアが発表したのは、『アフガニスタンでIS(ISIL)が激増している。』という情報だった。確かに、最近ではアフガニスタンの国連や、アメリカ軍の基地やアフガン軍の基地に対する、テロ攻撃が増えているようだ。

 ロシア軍の幹部によれば、現在アフガニスタン内部には、IS(ISIL)の戦闘員が1万人いる、ということのようだ。しかも、その数はどんどん増えている、と言われている。それは述べるまでも無く、イラクやシリアでの敗北の結果、IS(ISIL)が拠点を、アフガニスタンに移している、ということであろう。

 アメリカ政府は自国の兵士の犠牲は気にせず、IS(ISIL)支援を行い、何を得ようとしているのであろうか。アフガニスタンは麻薬の産地として、世界的に知られているが、それ以外には、レアメタル、石油なども埋蔵している、と言われている。アメリカは自国兵の命と交換で、将来の富を確保しよう、としているのであろうか。