『アフガニスタンにフランス・アルジェリアのIS潜入』

2017年12月11日

 

 アフガニスタンが何故IS(ISIL)にとって、それほど魅力的な国家なのであろうか。かつてはイギリスが手を出し、次いでロシアが侵攻し、その後はアメリカが進出している。

 今度はIS(ISIL)がアフガニスタンに、侵入している。簡単に言ってしまえば、イラクやシリアでのIS(ISIL)の敗北の結果、彼らの居場所がなくなったからだ、ということであろう。

そのIS(ISIL)メンバーとは、大半がフランス国籍と、アルジェリア国籍の者たちだということだ。つまり、フランス国籍を取った、アルジェリアからの移住者たちの、23世たちであろう。

 アフガニスタンはアヘンや、マリファナの産地として、世界的に有名なのだが、それだけであろうか。実はアフガニスタンは、レアメタルや金を大量に、埋蔵しているところなのだ。

 IS(ISIL)がアフガニスタンに侵入していったのは、これまで何度も書いてきたように、麻薬が目当てであろう。アフガニスタン産の麻薬を、ヨーロッパでばらまけば、IS(ISIL)は軍資金を得られるだけではなく、武力で戦わなくても、社会そのものを破壊することが出来よう。

 11月にアフガニスタンのダルザブに、IS(ISIL)が多数侵入した、という報告がある。なかには女性も含まれている、ということであり、ウズベキスタン、チェチェン、タジキスタンの戦闘員も含まれており、実数はどれほどなのか、まだアフガン政府もアメリカも、つかめていないようだ。

 実数が明らかになっているのは、ビビ・マリアム村に居住するIS(ISIL)メンバーであり、彼らは200人の外国人で、構成されているということだ。彼らはそこで他の戦闘員を訓練し、特攻攻撃に使おうとしているということだ。

 こうした動きは今後、アフガニスタンに駐留する、アメリカ軍を苦境に追い込むのではないか、と思われる。どうも最近、アメリカはどこでも、あまりうまくいかなくなってきているのではないか。