11月4日の土曜日に、サウジアラビアでは11人の王子たちが、逮捕されるという出来事があった。この逮捕者のなかには、ムタイブ・ビン・アブドッラー国家警備長官が含まれていたが、彼は王位を継ぐ候補の一人に、上がっていた人物だ。彼の後任には、ハーリド・ビン・アッヤーフ氏が就任している。
それ以外には、アーデル・ファッキ経済大臣も、逮捕者のなかに含まれており、彼の後任には、ムハンマド・トウワージリ氏が就任した。
それ以外の逮捕者には、ワリード・ビン・タラール王子(ロタナ)、ワリード・アルブライヒム王子(MBC)、サーレハ・カーメル王子(ART)などが含まれている。また海軍トップのポジションは、アブドッラー・スルタン王子からファフド・ガフリ氏に、代っている。
この一連の逮捕は、汚職事件によるが、2009年のジェッダ洪水に関連するものや、2012年のメルス・ウイルス問題に絡むものだということのようだ。
今回の大量逮捕は、ムハンマド・サルマン皇太子の決定によるものだが、サルマン国王もこの決定を認めている。サウジアラビアでは今年6月頃から、大変革があるだろう、と噂されていたということだが、今回の逮捕劇は、その一部の現れであろう。
ムハンマド・サルマン皇太子は2030年までに、サウジアラビアの経済を改革する、強い意思を持っているが、今回の王子たちの汚職追放と逮捕は、その一環であろう。