* トルコはどうなってしまったのだろうか。同盟相手であるNATOと戦争をし始める、雰囲気を国内で盛り上げている。エルドアン大統領支持の新聞が、NATOと戦うべきだと主張し始めているのだ。* *ヤルチュン・トプチュ大統領アドバイザーは『すべてのトルコで起こったクーデターの背後にはNATOがいた。』と主張したのだ。これは多分、ノルウエーであったNATOの海軍合同訓練で、トルコが侮辱を受けたことを、原因としているのであろう。* *ノルウエーの担当者が射撃訓練の的に、こともあろうにトルコ建国の父、ケマル・アタチュルクの写真を使ったのだ。加えて、エルドアン大統領を侮辱する記事も、現地のマスコミには掲載された。もちろん、NATO側はトルコに陳謝し、しかるべき処分をしたが、それでもトルコの怒りは収まらなかった。* *このヤルチュン・トプチュ大統領アドバイザーは、トルコで起こったクーデターの背後にNATOがいたばかりではなく、軍需産業にも侵入して影響を与えていた、と非難したのだ。そして『そろそろNATOのメンバー・シップについて、再考する時期だ。』とも語っている。* *トルコの考えでは、そもそもNATOは軍事同盟というよりも、経済政治同盟であり、その背後にはネオコンがいる、ということになる。そして右派のアイドンルク紙は『インジルリク空軍基地はNATOやアメリカに対して、閉鎖すべきだ。』と主張したのだ。* *加えて、『いまエルドアン大統領と立ち上がらない者、戦争を望まない者は国を出て行け。』とまで主張している。まさに戦わない者、国を守ろうとしない者は、非国民だということであろう* *しかし、この戦争騒ぎは単に、2019年の大統領選挙に向けた、キャンペーンであろうということが、見え隠れしているではないか。そのためにはNATOもアメリカも、敵に回すという極めて短絡的な発想だ。それはしかるべきしっぺ返しを、NATOやアメリカから食らうことは確実であろう* |
11月22日 『トルコはNATOと戦争を意識し始めた』
2017年11月24日