リビアのカダフィ大佐の次男サイフルイスラームが、政治の世界に復帰した、とカダフィ・ファミリーの弁護士ハーリド・ザーイデイが語った。この弁護士はチュニスに事務所を抱えている。
彼は頻繁にサイフルイスラ-ムと、電話連絡しているということだが、サイフルイスラームがいま何処にいるのかを、明かしてはいない。サイフルイスラームはズインタンから釈放されたと言われているが、サイフルイスラームの事務所が何処にあるのかも、明かしていない。
しかし、サイフルイスラームがリビア国内で、各部族と連絡を取り、政治活動を開始していることを、明言している、また、サイフルイスラームの健康状態は、心身ともに良好だ、とも語った。
サイフルイスラームはいまだに、国内外の裁判所が戦争犯罪者として、逮捕しようと思っているが、彼は父親の跡を継ぎ。リビアの建て直しを、する意志が固いようだ。彼に対してリビアのトリポリ裁判所は、欠席裁判で死刑判決を下している。また、国際刑事裁判所も逮捕を命じている。
さて、このリビアの大スターを、トリポリのセラジ首相が抱きこむのか、あるいは東部のハフタル将軍が抱え込むのか、興味深いところだ。彼は何と言っても、混乱が続くリビアでは、大物であろうし、国民の期待も大きいだろう。リビア国民は戦いと貧困に疲れ切っているはずだ。
もちろん、サイフルイスラームは自身で部族を引き寄せ、一大勢力を結成していくかもしれない。平易な言い方をすれば。彼はまさにリビアの台風の目であろう。