『バハレーンがイスラエルと関係正常化へ』

2017年9月24日

 

 アラブ湾岸諸国の一国であるバハレーンが、イスラエルとの関係を、正常化する方向に動き出している。これは他の国々とは異なり、正式な関係に変えていこう、という動きであるため、注目されている。

 アラブ首長国連邦のドバイなども、イスラエルとの関係は非公式ではあるが、既に開かれているが、外交レベルでの正式な関係を、開くまでには至っていない。多分、他のアラブ湾岸諸国への配慮が、あってのことなのであろう。

 しかし、バハレーンとイスラエルは双方向で、接近が進んでいるようだ。一部の関係者が漏らしたところによれば、バハレーンとイスラエルとの関係は、来年にも正式なものになろう、ということだ。

 既に、バハレーンとイスラエルとの間では、ビジネスマンの往来があり、宗教関係者の相互訪問も、行われているとのことだ。しかし、それでもイスラエル大使館を、バハレーンに開設するかという話になると、まだ腰が重いようだ。

 来年の段階では、バハレーンから公式な経済貿易大臣の、イスラエル訪問が行われるようだ。それに合わせて、バハレーンとイスラエルの貿易関係が、正式にオープンになろう。

 こうしたバハレーンとイスラエルとの関係が、急速に進んでいるのは、バハレーンとイランとの関係が、緊張していることによろう。バハレーンではイランの国民(スパイ)が逮捕され、拷問を受けている、とイラン側が非難している。

 しかし、イスラエルの場合はバハレーンに対して、そのような敵意は無い、ということだ。イランは継続的にバハレーンを非難し、敵意をむき出しにしている。それは、バハレーンのシーア派国民に対する、政府の対応に問題があるし、イランはバハレーンを自国領土だ、と思っているからであろう。

 バハレーン政府は治安部門や情報部門で、イスラエルとの協力を進めるつもりでおり、既に、イスラエルの情報機関である、モサドともコンタクトを取っている。

また、イスラエルのユダヤ教のラビが、バハレーンを訪問し、カリーファ首長 (国王)とも会見している。

 バハレーンは今後、アラブ諸国に対して、イスラエルへのボイコットである、アラブ・ボイコットを止めるよう、働きかけていく方針でいる。現実的には、このアラブ・ボイコットは現段階では、あって無いようなもので、多くのアラブの国が、既に無視している状態だ。

 加えて、カリーファ首長(国王)はシモン・ペレス首相が、死去したときには、弔意を示している。

 このバハレーンのイスラエルに対する接近の前にも、アラブ湾岸の国から同じような趣旨の、発言が出ていたが、そろそろ、イスラエルを無視することは止めて、大人の関係になろう、という動きが始まったのであろう。それは極めて当然のことであろう。