『アメリカの二枚舌はばれつつある』

2017年9月17日

 

 アメリカがイラクやシリアで、行ってきたことには、裏があり過ぎる。考えようによっては、実に馬鹿げた小細工なのだが、多くの人たちはそれを、真実だと受け止めているようだ。しかし、アメリカ国民のなかには、政府の国内外政策に、疑問を抱く人が増えているようだ。

 先日、ネットで紹介されていた情報によれば、70パーセント近くのアメリカ国民は、新聞やテレビの情報ではなく、ネットの情報を見ている、ということのようだ。確かに、アメリカ国内では、マスコミの嘘報道が、大きな問題になっている。

 アメリカが中東諸国を始め、世界中で国益を考えた、勝手な行動をしていることは、既に世界中のインテリの間では、ばれてしまっているようだ。何故アメリカ軍がイラクに攻め入ったのか、攻撃の口実はWMDだったが、そんなものは初めから無かったのだ。

 それにもかかわらず、イラクでは200万人近い国民が、犠牲となったのだ。そして、それに続くシリアでも、何十万人の人達が犠牲になり、何百万人もの人達が、国を離れ難民となった。全てはアメリカの国益の、為だったということだ。

シリアの攻撃から逃れ、シリアとの国境に近いレバノンに、IS(ISIL)の難民や戦闘員が住んでいたが、レバノン政府とヘズブラが交渉し、死者の遺体や捕虜を交換することで話がつき、IS(ISIL)はこのレバノンから逃れ、シリアのIS(ISIL)に合流することとなった。

しかし、アメリカ軍はこれを不服として、IS(ISIL)の移動する車列を攻撃し、道路を破壊し、橋を破壊してIS(ISIL)のデルズールに集まる、IS(ISIL)への合流を阻止した。

結果的に、数週間に渡ってこの移動者たちは、砂漠に放置されることとなった。だが、このアメリカ軍による、IS(ISIL)の移動集団に対する攻撃は、形式的なものであり、殺戮を目的としてはいなかった。一部の幹部たちは、アメリカ軍のヘリコプターで、家族ともども安全な場所に移送されていたのだ。

問題はこれからだ、アメリカ軍は残ったIS(ISIL)のメンバーを、デルズールに行かせることを、決めたのだ。もちろん、自由に移動していいということであり、それは戦列を離れ、国外に逃れる者と、デルズールのIS(ISIL)に合流する者に、分かれた。

結果的に、デルズールのIS(ISIL)は、強化されることになった。そして、彼ら300人の戦闘員は、IS(ISIL)のマヤデーンにある、本隊に加わることが出来たのだ。これは一体何なのか、アメリカはロシアとの交渉結果であるとか、デルズール攻撃については、SDFSFAなどのリスクを減らすためだ、とは言っているが、実際はIS(ISIL)の強化に、繋がっているのだ。

 シリアばかりではなく、イラクのアンバルの西にあるカイムにも、この移動者たちの一部は、到着しているということのようだ。アメリカは40台の移動バスを攻撃し、85人のIS(ISIL)戦闘員を、殺害したとも公表している。

アメリカの本意は何処にあるのか、と疑問を抱くのだが。アメリカにしてみれば、アメリカの嘘を糊塗するためには、一方でIS(SISL)を殺害し、他方で彼らを救出するのは、当たり前のことなのであろうか。