『トルコのPKKが欧州に麻薬拡散』

2017年9月 6日

 

 この情報は、トルコの政府寄りの新聞によって、伝ええられたものだけに、どの程度信用していいか、判断しかねるが、大筋は間違いではないだろう、と思われる。日本が大東亜戦争の折に、大陸政策で麻薬を使ったように、麻薬は資金調達には、最も便利な方法なのだ。

 トルコのクルド・テロ組織である、PKKはヨーロッパ各国で、麻薬を販売しており、そのネット・ワークが、完全に出来上がっている、ということだ。 主な持込み国はベルギーと、オランダのアントワープ港ロッテルダム港のようであり、そこで陸揚げされた麻薬は・ベルギー、オランダだけではなく、ドイツ、イタリア、オーストリア、フランスなどに拡散されている、ということのようだ。

 最近、ベルギーの治安部が、捕獲した麻薬の量は30キロのコカイン、12キロのヘロイン、錠剤の麻薬各種、などであり、これらに加え、銃器、現金80万ユーロであった、と報告されている。

 この犯罪に関わった、4人のドラッグ・デーラーは、逮捕され21年半の判決を、受けることとなった。それでは、何故ベルギーでPKKなど、外国人による麻薬犯罪が、増えているのかというと、PKKの場合全く取り締まられることなく、居住できてきているのだ。

こうした傾向は、ベルギーだけではなく、ドイツもイタリアもルーマニアも、スイスも同様であり、PKK側からすれば、これらの国々は、まさに天国なのであろう。このPKKの麻薬組織は、年間3000万ユーロの収入を、得ているということだ。

PKKが関係する犯罪は、麻薬取引に加え、武器の密輸、人の移送といったものが、主な仕事のようだ。その主要取引商品である麻薬は、主に中央アジア、アフガニスタンから届いている、ということだ。

他の記事では、トルコの南東部のクルド人が、多数居住している地域では、マリファナの栽培が、大規模に行われており、これもヨーロッパに密輸されている、ということのようだ。もちろん、トルコ政府は南東部の、マリファナ栽培地域を焼き払い、取り締まりを強化していることは、述べるまでもない。

ベルギーを主な拠点とする、PKKの麻薬販売で、2010年に主要人物たちが逮捕されたが、1週間で釈放されているということだ。つまり『説諭』程度で済んだ、という事であろう。

こうした甘いヨーロッパ諸国の、PKKの麻薬犯罪に対する対応が、結果的にヨーロッパ全域に、麻薬を広めることとなり、多くの人たちが麻薬禍に冒され、抜け切れなくなっている、ということだ。

 麻薬については、日本でも時折ニュースになるが、若者の間ではマリファナは、ファションの一部のような、愚かな考えがあることは、危険な兆候であろう。政府はしっかりした対応を、取るべきだということが、ヨーロッパの例から分かろう。