『米軍がIS司令官救出作戦』

2017年9月 8日

 

 ISISIL)がシリアのデルズールで追い込まれ、敗北するなかで アメリカ軍はヘリコプターを送り、現地に留まるIS(ISIL)の司令官たちを救出し、他の場所へ移送する作戦を、実行している。

 その司令官たちは、戦闘現場を仕切っていた者たちで、今回は彼ら妻子と共に、米軍のヘリコプターで、デルズールから逃れたようだ。気になるのはその司令官たちは、ヨーロッパから来た者たちだ、ということだ。

 司令官たちが現場から消えてしまえば、残った戦闘員たちは、命令を受けることが出来ず、まとまって行動をすることも出来なくなり、逃走するか投降するしかなくなる、ということではないのか。

 アメリカ軍によるIS(ISIL)幹部の救出作戦は、今年に入り二度目だ、と報告されている。つまり、IS(ISIL)はそこまでシリア戦線で、追い込まれている、という事であろう。

 ロシアなどの情報によれば、アメリカ軍がIS(ISIL)と戦っている、というのは嘘であり、アメリカ軍はIS(ISIL)と戦うのではなく、IS(ISIL)側に武器食料などを、送っていたということだ。

 加えて、アメリカ軍はIS(ISIL)に対して、逃亡ルートを確保してやってもいた。

この報告はまんざら嘘ではあるまい、そうでなければ、IS(ISIL)は既に崩壊していたものと、思われるからだ。

 レバノン・シリアの国境からの、IS(ISIL)メンバーの移送でも、アメリカ軍はシリア川の橋と道路に、攻撃を加えただけで、IS(ISIL)の移動するバスに対する、攻撃は全く行わなかった。

 つまり、アメリカにとっては、IS(ISIL)はまだ利用価値がある、ということであり、アメリカはシリアでの戦闘を、もう少し長引かせたいと考えている、という事であろう。そうしなければ、アメリカは湾岸諸国の信頼を、失うことになりかねないからだ。