オスマン帝国最後の皇帝、スルタン・アブドルハミト2世の孫である、オルハン・オスマンル氏がアレッポの北部やアルバーブは、彼の家の個人財産だ、と言い始めた。彼はその証書も持っている、と言っている。
アルバーブについては、SDFとトルコ軍が支配しているが、SDFやトルコ政府は、これに対してどう応えるのか、興味深い。もちろん、SDFもトルコ政府も、簡単にオスマン大帝の孫の主張を、受け入れまい。
オスマン大帝の孫であるオルハン・オスマンル氏は、イラクのキルクークやモースルも同様に、彼の財産だと主張している。加えて、彼はエルサレムの周辺の土地全ても、オスマン帝国皇帝の財産だ、と語っているのだ。
このことは冗談ではなく、今後の中東地図を考えるとき、しかるべき意味を持ってくるのではないか、と思われる。2千年以上前の土地を、ユダヤ人が主張してイスラエル国家を創っているし、トルコ政府はシリア領土内の、スレイマン大帝の墓地を自国領土とし、シリア政府もそれを、認めてきていたあのだから。
歴史の長区複雑な国々には、日本人とは違う領土に対する考え方が、あるのであろう。正義や権利は何処まで歴史を遡って、認められるのか興味深い。