『イランがシリアに海軍基地建設』

2017年8月24日

 

 イランが地中海に面する、シリアのタルト-スに、軍港を建設している、という情報が出てきた。このタルトース港は、ロシアが海軍の寄港地として、本格的な海軍基地に作った場所であり、相当条件がいいところなのであろう。

 イランはロシアの海軍基地とは別に、独立した港を建設する意向であり、その港はイランが独占的に、使用することになろう。そうなると、イランは地中海に港、しかも海軍基地を持つことに、なるということだ。

 従って、完成の暁には、この港にイラの艦船が寄港することも、織り込んでおかなければなるまい。当座は荷揚げ用に使われるだろうが、その折には、イランだけではなく、レバノンのヘズブラも、使用することになるだろう、と見られている。

 こうした情報は、出元がサウジアラビアのようであり、イスラエルだけが騒いでいることでは、無さそうだ。既に、サウジアラビアとイスラエルとの間には、軍事も含めた広範囲にわたる協力関係が、出来ているといわれている。

 サウジアラビアがこれまでとは異なり、イスラエルを友好国、あるいは協力すべき相手国、と判断したのは、アメリカ政府の圧力もあるだろうが、同時に、イランとの敵対関係にあり、そのための対抗からでもあろう。

 このイランによる、シリアのタルトース港建設で、ロシアはどう動くのであろうか。隣接する場所に、イランの海軍基地が出来るということは、ロシア側の軍事情報が筒抜けになる、危険性があろう。

もちろん、ロシアがイランを、協力国友好国と意識していて、問題無いと判断しているなら話は別だが。しかし、友好国であるとしても、こと軍事については、容易に双方の壁は、取り外せないと思われるが。

一部では、イランがこの港の建設と同時に、イラン・イラク・シリアそしてレバノンへの、陸上ルートの確保を進めている、とも言われており、港が完成されれば、海陸両ルートを通じて、人も物資も自由に運ばれる、ということであろう。

そして、次の段階はイランの空軍基地が、シリアに建設される、という話ではないのか。その事から最近では、情報通の間で『シリアは完全にイランとヘズブラによって支配されるに至った。』ということが、囁かれ始めているのであろう。

このイランのシリアへの軍事進出は、ゴランなどでも見られる現象であり、その事はイスラエルの安全にとっては、重大な問題であろう。そのためロシアのソチで行われた、ネタニヤフ・プーチン会談でも、この問題が取り上げられたのだ。

 このイランのシリアへの軍事進出は、同時に、イスラエルだけではなく、世界の軍事バランスを、大きく変化させることに、なるかもしれない問題なのだ。まさに要注意であろう。