『イスタンブールのトプカプ宮殿崩壊の危機?』

2017年8月12日

 

 世界的に有名なトルコのイスタンブールにある、トプカプ宮殿が崩壊し、海に落ちるのではないか、という懸念が沸き起こっている。ことの始まりは、フリエト紙のオメル・エルビル記者が書いた、記事によって始まったものであり、他のマスコミもこれに追従する形となり、大騒ぎになったのだ。

 当然このことは、トルコ政府の関心も呼び、1月には調査が行われたようだ。そしてつい最近、ヌーマン・クルトウルムシ文化観光大臣が、その心配は無いと明言した。そうであろう、マスコミが書きたてたように、トプカプ宮殿が崩落して海に落ちるようなことになれば、まさにトルコにとっての最大の恥であり、観光遺産を失うことにもなる

 トプカプ宮殿はスルタンの居城であったが、現在では観光スポットとしてばかりではなく、文化センターなどにも使われている。

 そもそも、トプカプ宮殿が崩れ落ちて、海に埋没するのではないか、という不安が沸いたのは、この近くを通る、マルマリ・オウロッパ海底トンネルの完成や、地震などで地盤が緩んだため、ということのようだ。

 ヌーマン・クルトウルムシ文化観光大臣は政府が1月から、補強工事をしているので、問題無いと語った。もし、マスコミが書いているようなことになれば、エルドアン大統領の進めるメガ・プロジェクトは、国民の非難を受けることに、なりかねないだろう。