:サウジアラビアのアルカテイーフのアワーミーヤ地区で、アワーミーヤの住民と警察が衝突している。結果的に警察側にも2人の死者が出ているし、テロリスト側にも、犠牲者が出ているもようだ。この戦闘から逃れるために、数百人の住民が街の外にある、避難所に逃れたが、一部は強制的に移動させられた、とも報じられている。
住民側はサウジアラビアの警察が、無差別に住宅、ビル、自動車などに発砲し、衝突が起こったと説明している。
サウジアラビアのシーア派国民は、政府が彼らをスンニー派国民と比べ、低い地位に置き、公共サービスも手抜きになっている、差別が歴然だと説明しているが、この状況は何十年も前から、続いていることだ。つまり、サウジアラビア政府はシーア派国民への、対応を改善する意図は、無いということだ。
そればかりか、サウジアラビア政府はアルカテイーフに対して、電力供給を止めてもいる。現在の気温は優に45度を、超えているものと思われることから、この電力カットは住民を、追い出すためのものであろう、とシーア派住民は受け止めている。
:リビアのハフタル将軍は、トリポリ政府のセラジ首相がイタリアに対し、海軍を派遣し擁護してくれるよう、依頼したことに怒り始めている。ハフタル将軍はイタリアの艦船がリビア海域に入った場合は、攻撃すると語っている。
つい最近、フランスのマクロン首相が仲介をし、一定の成果が出たように思われていたが、必ずしもそうではないのかもしれない。ただ、今回のハフタル将軍の発言は、今後の彼の地位をより強固にするための、ものかもしれない。
:ロシア兵シリアで多数死亡、という情報をロイターが伝えた。このニュースにロシア政府は反発し、否定している。しかし、だからといってロシア兵の犠牲が、全く出ていないというわけではない。ロシア政府は10人が犠牲になっていることを、明らかにした。
問題はロイターが伝えた、ロシア政府が民間のボランテア戦闘員を、多数シリアに送っており、彼らのなかから21人以上の犠牲者が出ている、ということだ。またロシア兵士からも17人の犠牲者が出ている、と伝えている。
ロシア政府はこのボランテア戦闘員の、存在を否定しており、従ってボランテア戦闘員の犠牲も否定している。何やらこれは、アメリカがイラクなどで使っている、戦争請負会社の存在が、ロシアにもあるという、でっち上げのような気がする。
ロシアの場合はボランテアの戦闘員の月給が6000ドルだと出ていたが、これはあまりにも高額であり、アメリカでも支払っていない額であろう。最近はアメリカのマスコミが偽情報を大量に流しているが、今回のロシア兵士の犠牲問題や、ボランテア戦闘員の存在についても、偽情報ではないだろうか。
重ねてロイターは、ロシア政府が戦意の喪失を懸念し、多くの戦死者を家族のもとに返さず、秘密の墓地に葬っている、というニュースも流した。もちろん、これもロシア政府は否定している。どちらをどの程度信用するかは、各自の判断に任せよう。