『スエーデンがISの本部に・トルコが関与か』

2017年8月 4日

 

 最近、スエーデンがIS(ISIL)の本部になるのではないか、という疑念が専門家の間で広がってきている。スエーデンに加えてドイツも、その可能性があるだろう、と見られている。

今年の410日ストックホルムの繁華街で、人混みにトラックが突っ込み、4人が死亡し、15人が負傷するというテロ事件が起こっている。このテロ襲撃犯はIS(ISIL)と関係ある者だ、と言われている。

 実はこの動きには、トルコが関与しているようだ。これまでトルコの情報部(MIT)は、中国のウイグル人に対して、トルコのパスポートを配布し、トルコへの入国を、黙認してきていた。

 彼らは中国国内でトルコのパスポートを受け取り、マレーシアなどを経由してトルコに入国し、そこからシリアやイラクのIS(ISIL)に、参加していたのだ。そして彼らに武器を与えていたのも、トルコの情報部(MIT)だったのだ。

 トルコはそれだけではなく、シリア難民の中に多くのIS(ISIL)のメンバーを潜り込ませ、難民に甘いドイツや北欧に、送り込んでいたのだ。彼らIS(ISIL)のメンバーは、そこでネットワークを構築し、隠れ家を確保し、武器を調達して、テロの準備をしていた、ということだ。

 このIS(ISIL)のメンバーは、シリアやイラクに送り込む、新たな戦闘員の募集もしており、彼らにもトルコのパスポートを配って、イラクやシリアのIS(ISIL)の戦闘地域に、送り出していたのだ。

 こうした一連の動きは、トルコのMITの支援とカバーが無ければ、出来ないことなのだが、それはエルドアン大統領のアサド打倒が、目的の一つだったようだ。ご存知の通り、IS(ISIL)は今では大分追い込まれてはいるが、かつてはシリアでアサド体制打倒に向け、広い地域を支配して、戦闘を展開して来ていた。またシリアにはIS(ISIL)が首都と宣言した、ラッカ市もある。

 ヨーロッパのしかもスエーデンやドイツで、IS(ISIL)が拡大しているのは、トルコのエルドアン大統領の、意図的な動きの結果だ、と考える向きもある。ドイツはそのターゲットの、第一であろう。

ヨーロッパ諸国がIS(ISIL)によって、テロの標的となれば、ヨーロッパ社会は危険で、不安定な状態になろう。その事をエルドアン大統領は、狙ったのであろうという推測だ。

 この考えが正しいか否かは別として、IS(ISIL)のテロが拡大しているという、事実が先行しており、危険度が高まっていることから、やがてスエーデンやドイツが中心になり、反トルコの動きを明確にしていくのではないか、と思われる。

 トルコの国際社会のなかでの立場は、次第に狭められ追い込まれていくのではないか、と思われる。その事をエルドアン大統領は、意図しているのかもしれない。外敵が多くなり、外圧が強くなれば、国民を纏めやすくなるからだ。