トルコ最大のギャング組織のボスである、セダト・ペケルが吼えた。彼は幾つもの犯罪歴を持つのだが、トルコでは堂々と彼の発言が、マスコミを通じて公表されているし、行動も自由であろう。
彼はエルドアン大統領の政策に賛成であり、先の新憲法投票時も、エルドアン大統領の主張した、憲法改正案を支持していた。彼に言わせれば死刑を再開して、ギュレン・グループの関係者は、全員死刑にするべきだ、ということになる。
セダト・ペケルはギュレン・グループの関係者は全て捕まえて、旗のポールや並木に吊るして、処刑しろというのだ。彼はエルドアン大統領を支持し『見ろ、神はやつらが言う、独裁者エルドアンを支持している。』とも語っている。
セダト・ペケルの発言に呼応し、政府系のマスコミである『ハバル7』はオスマン帝国時代の処刑方法を、復活しろと主張している。そのオスマン帝国時代の処刑とは、大きな鍵で胃を貫き、吊るして死なせるという、極めて残酷な処刑方法だ。
この方法であれば、犯罪者を極めて効率的に、処理できるということだ。セダト・ペケルは『お前たちの血でシャワーを作り、お前たちの血で流れを作る。』とも語っている。
エルドアン大統領はクーデター未遂事件7・15記念集会で、100万人の参集者を前に、『国会が承認するなら、死刑制度を復活させる。』と息巻いている。ギャングの大親分セダト・ペケルと、エルドアン大統領は同じ考え、同じ発想の持ち主のようだ。