『トルコクーデターもう一つの首謀組織』

2017年7月14日

 

 述べるまでもなく、7月15日は昨年トルコで起こった、クーデター未遂記念日だ。大規模な集会が企画され、一種のお祭り騒ぎになっているのだが、他方でとんでもないニュースが、流れてきている。

 このニュースは政府筋からのものだが、これまで政府はクーデターを操っていたのは、ギュレン・グループだと言っていたのだが、ここに来てもう一つの組織が、クーデターの背後にいた、と言い出したのだ。

 そのもう一つの組織とは共和人民党という政治団体だというのだ。この共和人民党が、ギュレン・グループと連携して、クーデタ―を企てたというのだ。彼らは通りに出て発砲し、大衆のなかにパニックを生み出す役割を、果たしていたというのだが、どうも信じ難い。

 この共和人民党のメンバーは、クーデターの現場で、ほとんどが銃殺されたらしいのだが、死体は即時に埋葬され、彼らが使用したと思われる武器もどのようなものであったのか、不明のままだ。

通常であれば、こうした犯罪で使用された武器は、テロ事件に関連する証拠物件として保管され、どのようなものであったかは、後日マスコミを通じて、報道されるのが当たり前だが、そうはならなかった。

 共和人民党の作戦参加メンバーについても、情報は何も報じられなかった。つまり、共和人民党の何人がこの作戦に関与し、何人が死亡したのか、そして彼らの出身地や名前は、何だったのかが、不明のままになっているのだ。

 今回のクーデター未遂記念日に、この共和人民党のクーデター関与が、明かされたのは何故であろうか。推測するに、野党、弱小政党などが危険な組織だ、というイメージを創ることが、目的ではないのか。

 クーデター記念日の後に待っているのは、弱小政党や各種の団体などに対する、一斉取調べと、それに伴う逮捕、投獄ではないのか。エルドアン大統領はいまなお、彼の見えない敵に、恐怖を抱いているのであろう。