『悪魔の武器サウジアラビアがイエメンで使用か』

2017年7月10日

 

イエメンの元大統領サーレハ氏は、現在、イエメンで蔓延しているコレラは、サウジアラビアが細菌兵器を、使用した結果だ、と非難した。もしこれが事実であるならば、国際的に非難されるべき、大問題であろう。大量破壊兵器のなかに、細菌兵器も含まれよう。

ロシア・トデイのアラビア語版が、このことを報じているし、イランのプレス・テレビも同様のニュースを流した。サーレハ元大統領はサウジアラビアと支援国による、犯罪だと非難しているのだ。

プレス・テレビのサナア特派員ムハンマド・アルアッターブ氏は、サナアでは細菌が何処から来たのかを、調査し始めている、と報じている。もし、これがサウジアラビアによるものであるとすれば、まさに『細菌兵器戦争』が始まったことを、意味するのだ。

サーレハ元大統領に言わせると、彼が辞任した後、サウジアラビアの支援を受けて、ハーデイ氏が新大統領に就任したが、その頃からホウシ側との交渉は、一切無くなり、状況は悪化した、ということのようだ。

コレラは通常水を通じて、広がる細菌であり、イエメンの水事情は、相当悪化している。水インフラがサウジアラビアの空爆などで、全国的に破壊されてしまったからだ。加えて、戦争による貧困の拡大も、コレラの蔓延を生み出したのであろう。

イエメンでは水関連施設が破壊され、水事情が悪化しただけではなく、サウジアラビア軍の攻撃空爆で、病院、クリニックも多数が破壊され、治療する術が無くなっているのだ。

イエメンでは毎日、5000人のコレラ患者が出ている、ということだが、これまでに既に、30万人がコレラに罹っている。150万人の子供たちはいま、生死の境をさまよっている状態にある。加えて、サウジアラビアの攻撃で、若者12000人が死亡している。

国際健康機関の報告によれば、イエメンの病院施設は65パーセントが、破壊されてしまった、ということのようだ。

サーレハ元大統領は、この状態について『サウジアラビアはイエメンの若者を攻撃対象に狙っている。そして家屋を破壊している。』と激しく非難している。そして、このコレラによる細菌攻撃の後ろには、アメリカ、イスラエル、イギリスが関与しているとも語った。