この情報はイランから出ていることから、全面的には信用できないのだが、重要な面もあるので書くことにした。サウジアラビアとイランは敵対関係にあり、そのサウジアラビアはカタールを、テロ支援国家と非難し、エジプト、アラブ首長国連邦、バハレーンなどと共に、制裁を加えている。
そして、そのカタールとイランは、ペルシャ湾海底ガスの開発などで、協力しなければならない関係あり、サウジアラビアなどのカタールに対する制裁が始まると、イランはカタール支援を始めている。
さて、イランが伝えた情報によれば、サウジアラビアはイギリスEU諸国で、テロリストに資金援助をしている、ということだ。これは、サウジアラビア駐在の、イギリスのウイリアム・パテイ大使の発言が情報源だ、とイランのプレステレビは伝えている。
しかし、このことに関してメイ首相は、だんまりを決め込んでいるが、それはサウジアラビアの資金に、イギリスが依存していることからであろう、と推測されている。
イギリスの研究所も、サウジアラビアを含む湾岸諸国から、テロリストたちに資金が送られてきている、と報告している。
これらの資金は通常、イスラム団体に対する寄付、という形で送られ、それは表向きは、現地のムスリムに対する支援や、文化活動、教育活動に使われることになっているのだが、一部はテロリスト・グループに流れている、という事であろう。
もう一つの情報は、イラクのモースルでの、イラク軍とISとの戦闘で、サウジアラビアの情報部員が、戦争に参画しているという話だ。その情報部員たちの数は150人を超えており、いずれも反イラク政府の活動をしていた、と報じられている。
サウジアラビアがテロリストに、支援を送っていたことは、これまでに何度も報じられており、今回サウジアラビアがカタールだけを、テロリスト支援国としたのは、筋の通らない話だったが、ここに来てその事をイランが報じた、ということであろうか。
イランはカタールの支援国であることから、サウジアラビアをテロ支援国としたのには、バイアスがかかっている部分もあるが、まんざら全部が嘘だ、とは言えなないのだ。サウジアラビアもテロ支援国として、非難されてしかるべきであろう。