中東地域の人たちは、巨大なプロジェクトが、好きなようだ。歴史的にも、その傾向が強く、巨大な遺跡があちこちに存在し、その規模は日本人には、考えもつかないようなものだ。
トルコのエルドアン大統領は、幾つもの巨大プロジェクトを進めたが、同様にイランも巨大プロジェクトの推進を、考えているようだ。イランのザリーフ外相がグルジアを訪問し、経済協力会議を行ったが、その場でザリーフ外相は、ペルシャ湾岸と黒海を結ぶルートを、開発しようと提案している。
ザリーフ外相に説明するところによれば、ペルシャ湾岸と黒海とを繋ぐ、ルート(道路)が完成すれば、輸送コストを大幅に軽減できるし、地域諸国間の関係も、よくなる、という事のようだ。
イランは持てる文化的資産も、関連諸国に提供したい、と望んでいる。イランは既に、キルギスやトルクメニスタンとは、陸路が繋がっており、これにグルジア、アゼルバイジャン、アルメニアなどを加えたい意向だ。
『トルコ各地で投票結果に抗議デモ』
トルコ各地では、今回の新憲法をめぐる国民投票の結果に、抗議するデモが起こっている。現段階では、その規模は場所によって異なるが、3~400人程度のようだ。デモの様子をライブで伝える、トルコのテレビを見た。
デモ参加者は『エルドアンはドロボーだ!』『エルドアンは人殺しだ!』と叫んでおり、このデモを支持する家の人たちはマンションのベランダに立ち、フライパンなど食器をスプーンで叩いて支持している。
他方、アメリカのトランプ大統領は、エルドアン大統領に投票結果の勝利に、祝意を伝えたが、すぐにアメリカ政府は『これはあくまでも投票結果への祝意であり、決して投票を認めるものではない』と釘を刺している。
ヨーロッパ諸国も同様で、今回の投票結果には、大きな不満があるようだ。エルドアン大統領は投票結果が出たすぐ後『死刑復活』を語っているのだ。ヨーロッパが送った投票監視委員会の、報告が近く出るだろうが、その後には欧米から、エルドアン大統領非難の声が、上がるものと思われる。
トランプ大統領次いで、投票勝利に祝意を送ったのは、プーチン大統領だけであろうか。