『MOAB使用はアメリカの北朝鮮核攻撃訓練』

2017年4月15日

 

 MOAB(爆弾の母)なる新型爆弾が、アフガニスタンで使用された。この爆弾の正式名称は、B61-12というのだそうだ。述べるまでも無く、それを実施したのはアメリカ軍だ。このMOAB使用について、日本ではあまり関心が、払われていないようだが、アメリカと敵対関係にある、イランは敏感な反応を示している。

 イランに言わせると、これは核弾頭投下の訓練実験だった、ということだ。非常に重い核弾頭をF-16に搭載し、目的地まで運び、それを正確に投下することが出来るかを、試したというのだ。MOABは核弾頭に指摘する重量と、サイズを持っている、ということであろう。

 アメリカ軍はこのテストで、レーダー・システム、発火コントロール・システム、ロケット・モーター、兵器コントロール・コンピューター、そして核兵器搭載の航空機が、正しく運搬出来、核爆弾を投下できるか、ということを調べたというのだ。

 現在、アメリカが軍事的に、最も緊張関係にあるのは北朝鮮だが、アメリカは真剣に北朝鮮への、核爆弾投下を検討しているのかもしれない。

イランに言わせると、20161月に、北朝鮮が水爆の実験をした直ぐ後、アメリカは核爆弾搭載が可能な、トライデントⅡ-Dミサイル4発を、太平洋に沈む潜水艦から、発射テストしているというのだ。

 もし、北朝鮮が近い将来、核実験を再開すれば、アメリカはその核爆弾で、北朝鮮がアメリカを狙うことを、目的にしているとして、先制攻撃をかける可能性は、きわめて高いということであろう。

もし、北朝鮮がアメリカによって核攻撃を受ければ、その影響が日本にも及ぶ、ということを考えておく必要が、あるということだ。第一に考えられることは、アメリカの核爆弾あるいは、攻撃された北朝鮮の核施設から、大量の放射能が日本に飛んで来る、ということだ。

アメリカによる核爆弾攻撃が、北朝鮮に対して行われれば、大量の難民が北朝鮮から韓国に逃れ、韓国からは日本に大量の難民が、押し寄せる可能性が、高いということだ。その緊急事態への対応策は、日本には無いだろう。