『米攻撃で毒ガス散乱シリア死者100人以上出る』

2017年4月14日

 

 どうも真実か否かは判断しかねるのだが、シリア軍の発表したところによれば、水曜日夜半に、アメリカ軍がシリアのデルズ-ル近郊の街に、空爆を加えたところ、そこにあった毒ガスがケースから漏れて、数百人の死者が出ているということだ。

 この毒ガス兵器はIS(ISIL)や、アルカーイダにつながる組織が、隠匿していたものだという説明が、シリア軍によってなされている。

 もし、このシリア軍の発表が事実であるとすれば、シリア政府が反論していた『攻撃したビルに、化学兵器が隠されていたために、化学兵器の被害が出たのであり、シリア軍は化学兵器を、使用していない。』という説明が証明されることになろう。

 常識的にはこのシリアの主張を支持したい。ロシアはこの立場に立っており、国連会議で強硬に意見を述べ、シリア制裁決議に拒否権を行使している。

アサド大統領も化学兵器による、犠牲児童の写真について反論し、『子供たちは何処で殺されたのか知らない。』と語っている。つまり、子供たちは他の場所で殺されて、運び込まれたのか、あるいは死んだふりをしているのか、と言いたいのであろう。

 これまでも、何度となく死んだ子供の写真が報道され、それは実は演技だった、という事がばれている。被害の現場にはいち早、ホワイト・ヘルメットという名の慈善組織が入り込み、支援活動、救援活動をしているが、実は、このホワイト・ヘルメットはアメリカの情報機関と、繋がっている組織だ、とも言われている。

 そうであるとすればアサド大統領が主張するように、いくらでも写真は捏造できるということだ。

 真実がどうなのかについては知りえない。しかし、確実に犠牲者は出ている。しかも飛行機からの攻撃では、惨状はパイロットには分からないし、その映像は権力者たちに、血の臭いを伝えはしないのだ。

それがますます犠牲を多くしているのであろう。そしてそれは金のためであり、決して正義のためでも、人道のためでもない。