『日本は夢を忘れたのか・イランの長距離鉄道建設』

2017年3月29日

 

 イランのロウハーニ大統領は、同国のクルド地区、サナンダジを訪問し、演説をした。その中で、彼ロウハーニ大統領はイランが、イランからイラクを経由し、シリアの地中海岸サイドまで、鉄道を引く計画があることを公表した。

 ロウハーニ大統領はこの鉄道敷設が進めば、多くの仕事の機会が生まれる、と語っている。

 こうした大プロジェクトは、単に仕事の機会を増やすだけではなかろう。国民に大きな夢を抱かせることに、なることは必定だと思える。

 ロシアや中国も同じように、石油やガスのパイプ・ラインだけではなく、長距離鉄道路線の建設を宣言しているし、中国の鉄道は中央アジアばかりではなく、イランなどにも伸びているはずだ。

 ウラジオストックや上海から長距離列車に乗って、中央アジアを経由し、ヨーロッパまで旅行したい、という夢を抱いている人は少なくあるまい。その旅行を体験することで、若者たちは世界の大きさを知り、自分の人生に大きな絵を、描けるのではないか。

定年を迎えた企業戦士たちも、自分の人生を振り返る、いい機会になるのではないか。

 そして日本で作られたものが、陸の鉄道によって、中央アジアや西アジア、ヨーロッパまで届けられるということは、特別な感慨が生まれよう。

 日本は、効率ばかりではない、無駄を生み出すことも、大事なような気がするのは、自分が初期高齢者に、なっているからであろうか。