『西岸デモでアッバースは辞めろ』

2017年3月14日

 ヨルダン川西岸のラマッラ市で、月曜日に数千人の規模のデモが行われた。デモ参加者はPA(パレスチナ自治政府)の『マハムード・アッバース議長は辞任しろ。』と叫んだ。このデモは、本来はPAとイスラエルとの間で行われている、治安協力に反対する趣旨のものであった。

 しかし、そもそもの問題は、マハムード・アッバースPA議長がイスラエルと、既に2014年に破棄されたはずの、治安協力をいまだに、続けていることにあるようだ、そのために『マハムード・アッバース議長は辞任すべきだ。』という事が、デモ隊のメンバーたちによって、叫ばれたのだ。

 ヨルダン川西岸地区の治安維持には、イスラエルとの協力が必要だ、というのがPA幹部の考えであろうが、今回のデモで分かることは、イスラエルとの治安協力は、実はPA幹部の安全を、守るためのものでしかないということだ。

 デモ隊のメンバーは『イスラエルが我々に銃弾を、放ってくる状態のなかで、何故治イスラエルとの、安協力ができるのか。』と抗議している。もっともな考えであろう。イスラエルとパレスチナは敵同士なのであり、現状では共存状態にはないのだ。

 ラマッラで行われたデモは、これに先立つデモの続きであった。先のデモでは、非合法に武器を持っていたことで、逮捕されたパレスチナ人の裁判が、行われる予定であった。そのデモでは、パレスチナ警察は催涙弾を発射して、デモ隊を蹴散らしている。

 このことは、パレスチナ人の目から見れば、パレスチナ政府と警察が、イスラエルの指揮下に置かれて、パレスチナ人を攻撃している、弾圧している、と映っているのであろう。

 パレスチナの現状は、ガザ地区もヨルダン川西岸地区も、経済的にはすこぶる悪い状態にある。住民が暴発する危険性は、常にあるということだ。