『エルドアンの支援者はギャングのボス』

2017年3月 8日

 

 エルドアン大統領の顔の広さは、尋常ではないようだ。以前にも触れたと思うが、彼はギャングの世界にも、エルゲネコンの世界にも、友人がいるのだ。しかも、彼らは公にエルドアン支持を、語っている。

 以前、エルゲネコンのボスが『エルドアンを支持することは俺を支持することと同じだ。』と語っている。彼はそう言うことによって、エルドアン大統領が実現しようとしている、憲法改正を支持したのだ。

 今度はギャングの世界のボスが、エルドアン大統領支持を公然と語った。彼の名はセダト・ぺケルで、高そうなスーツを着込み、太めの葉巻を手にし、立派なデスクについている写真が、公開された。

 まさに、ギャングの世界のスーパー・スターという感じだ。その人物がいま怒りを拡大しているのは、ヨ-ロッパ諸国に対してだ。ヨーロッパ諸国は押しなべて、反エルドアン色を濃くしている。

 ヨーロッパ諸国はトルコの閣僚が、現地に居住するトルコ人に対して、新憲法支持の投票をするよう、迫ろうとしたのだが、集会を禁止し、この会を開催させないことを、決定したのだ。

 トルコの外務大臣はそれでもドイツに入国し、トルコ人に対して新憲法支持票を、投ずるよう呼びかけている。こうしたヨーロッパ諸国の冷たい対応に、ギャングのボスが怒りを爆発させた。

 セダト・ペケルは『トルコ人の怖さを知らせてやる。』と息巻いているのだ。彼の発言は、彼の所有するサイトを通じて流された。彼はヨーロッパの隅々まで、トルコ人の配下を送り込み、破壊工作をすると言ったのだ。

 さて、このセダト・ペケルの発言は、本当にエルドアン大統領を支援することに、なるのだろうか。実はその逆で、エルドアン大統領に対する、評価は下がろうし、トルコ人に対する見方も、悪化するものと思われる。

セダト・ぺケルは新憲法の国民投票で、憲法改正に、ノーと投票する者は、トルコ人の恥だという内容の発言もしている。実際に恥なのは彼の言っていることであろうに。