『中東短信トルコ・サウジアラビア』

2017年2月 9日

 

 

:トルコ人工地震の攻撃

トルコのアンカラ市長は、外国の組織がトルコの経済破壊を狙って、人工地震を兵器にしていると語った。最近では、トルコのチャナッカレでマグニチュード535・2程度の地震が2度起こっているが、これは人工地震だという判断を、トルコ政府はしているということだ。

 アンカラ市長はマルマラ海域の海底で、人工地震による攻撃が準備されていることを考え、トルコ側はこれを阻止するために、同海域に監視船を送るべきだ、と提案している。

 

:サウジアラビアパキスタン人4万人をテロ容疑で追放

 昨年10月から今年1月までの間に、サウジアラビア政府はパキスタン人労働者39000人を、テロの容疑で追放している。サウジアラビア政府はビザに問題のある、労働者たちを追放したのだ、と説明しているが、実際には麻薬取引や、暴力事件に外人労働者が関わっていることから、実施されたもののようだ。

 しかし、本当の理由はイスラム・テロ(IS)に対する、警戒からのようだ。なかでも、タリバンのメンバーに対する警戒心が強く、サウジアラビア政府はパキスタン政府情報部と協力して、対応している。

 サウジアラビアではこれまでに、100人のパキスタン人が関与する、テロが起きているため、その他の国とも協力して対応をしている。テロが起こったのは首都のリヤド市と、その他の都市部だった。