クウエイトで水曜日に、王子を含む7人が処刑された。7人の内訳はファイサル・アブドッラー・アルジャーベル・アッサバーハ王子で、彼は軍人だが拳銃で殺人を行った理由で、処刑された。他の処刑者はバングラデッシュ人、エチオピア人、フィリピン人各一人。そしてエジプトジ人二人だった。
これらの処刑者は、政治的な理由で処刑されたのではない、とクウエイトの現地紙が報じている。
:サウジアラビアで受刑者死亡
サウジアラビアで政治犯が、刑務所で死亡した。彼は裁判を受けることなく、4年間投獄されていた。容疑は政治活動であり、反政府派の人物だったという事だ。
彼ばかりではなく、ダンマンの刑務所の受刑者たちは、いずれも裁判を受けずに、投獄されたままになっている。
サウジアラビアのアルカテーフ地区の、アワーミーヤでは時折家宅捜査が行われ、テロ防止が図られている。この地域はシーア派住民がほとんどだ。
:カイロタハリール駅臨時閉鎖
カイロ市の中心部に位置する、地下鉄タハリール駅が、臨時の閉鎖となった。これは民衆革命6年目の、記念日にあたるための措置であり、混乱を避けるためのものだ。
エジプトでは6年前、2011年2月15日にこのタハリール広場を中心に、大衆の大デモが起こり、ムバーラク政権が打倒されている。
:トランプ大統領誕生に喜ぶアラブ首脳
世界的に批判と反発が広がる、アメリカのトランプ新大統領だが、アラブには彼が大統領に就任したことを、喜ぶ首脳たちがいる。
まず、エジプトのシーシ大統領がその人であり、彼はアメリカとの関係が、これまでのレベルか、それ以上に改善する、という見通しを抱いている。それは、シーシ大統領をトランプ大統領が、アメリカに招待したことと、軍事援助を中心とする援助、13億ドルを継続する、と彼に伝えたからだ。
もう一人、トランプ大統領の誕生で喜んだのは、シリアのアサド大統領だ。それは、トランプ大統領がイスラム・テロと戦う、と宣言したからだ。このトランプ大統領の立ち位置は、アサド政権を支える、結果になるからだ。
また、このトランプ大統領の立場は、ロシアのプーチン大統領の、対中東政策を歓迎するという事でもある、プーチン大統領も歓迎していよう。
トルコのエルドアン大統領にとっては、トランプ大統領の出現は、まだ読み切れていないようだ。トルコ政府はトランプ大統領との、良好な関係が発展することを、望んでいるが、その具体的なシグナルは、まだ受け取っていない。
最後にイスラエルのネタニヤフ首相だが、彼はトランプ大統領の出現を喜んでいる。それは、トランプ大統領がアメリカ大使館を、テルアビブ市からエルサレム市に移転する、と語ったからだ。その実行が何時になるかは、今のところ不明だが。