『中東短信‐トルコ・エジプト』

2017年1月13日

 

:ギュレン氏エルドアン大統領に反論

 アメリカに亡命している、ギュレン・グループの代表である、フェトッラー・ギュレン氏がエルドアン大統領に対して、反論している。

 ギュレン氏はギュレン・グループに対する、敵対的な偽ニュースを、政府支持のマスコミに、流させていることに反論した。

 たとえば、ギュレン・グループがPKKIS(ISIL)と協力関係にある、といったニュースだ。また、政府要人や野党人士に対する、暗殺についても、ギュレン・グループが背後にいるような、ニュースを流したことも、事実ではないと語った。

 ロシアの大使暗殺事件でも、エルドアン大統領はギュレン・グループによる犯行、といち早く語っているが、後に、ヌスラ・グループが犯行声明を出したことで、エルドアン大統領の発言が嘘だったことが、明らかになっている。

 このヌスラ・グループはトルコ政府の援助を、受けているテロ組織であることは、広く知られていることでもある。

 

:エジプト・ポンドは14%値上がりする

 サイモン・バプテスト氏は世界的に知られる経済専門家だが、彼は最近、エジプト・ポンドが今年14パーセント値上がりする、と述べている。

 それは、エジプトの赤字予算が、昨年2016年には164億ドルであったものが、2017年には138億ドルに減少する見通しだからだ。このため、エジプト・ポンドが値上がりするということだ。

 エジプトの経済が改善する要因は、同国がフローテング・レートに変えたことが一つであり、もう一つはIMFとの間に、120億ドルの借り入れ合意がなされたからだ。