『トルコ兵焼殺事件をトルコ政府隠す』

2016年12月28日

 

 トルコ兵が3週間前にIS(ISIL)に捕まり焼殺されたというニュースが流れて久しい。しかし、トルコ政府はこれまで何のコメントもせずにこの出来事を放置してきていた。

 そして昨日1228日になって、ようやくヌーマン・クルトルシュ副首相が、このことに関する、政府の立場を明らかにした。彼の言うところによれ場、『いまだに、2兵士が焼殺された、ということに関して、確認が取れていない。』と語りデリケートな問題であることから、マスコミは安易にこのことについて、騒ぐべきではない、とも語っている。

 トルコ政府の沈黙対応があり、トルコのマスコミはテレビを始めこのことについて報道していない、自主規制であろうか、あるいは政府からの、強い指導によるものであろうか不明だ。

 しかし、マイナーなマスコミ数社は、この出来事を伝えている。トルコ国民はトルコ政府が規制したとしても、外国のテレビやインターネット情報を通じて、出来事を知っているものと思われる。

 これまでにトルコ兵焼殺事件で出てきた政府側の報道はフィクリ国防相によるものが唯一であり、彼は『現在3人のトルコ兵が、IS(ISIL)側に捕まっている。』という事実を、確認したものだけだった。

 焼殺されたとみられている、セフェル・タシュ兵士の父親、アイドン・タシュ氏は『政府から何の連絡も説明もない。』とマスコミに語っている。もう一人の犠牲者と目される、トルコ兵の家族は沈黙したままだ。

 しかし、このことを闇に葬ることは出来まい。焼殺が事実行われたのか、あるいは嘘の情報であったのかは、やがて明らかになろう。

今の段階で言えることは、これだけ携帯電話が、普及している世の中で、焼殺されたと言われている人たちが、生存していれば家族に、連絡を取っているはずだし、あるいは彼らの上官や友人が、家族に連絡を入れているはずだ。こうした状況下では、政府は兵士に家族と、連絡を取ることを勧めよう。

そう考えると、気の毒な話だが、2人のトルコ兵士は焼殺された、と判断すべきではないのか。そのことが明らかになった場合のトルコ国民の反応を恐れて、トルコ政府はひた隠しに、隠しているものと思われる。 

2トルコ兵士の焼殺事件は、エルドアン大統領にとって、来年は危機的な年に、なるのではないかと思わせる、今年最後の段階で起こった、悲惨な出来事であろう。