『トランプ大統領への不安と期待世界から』

2016年11月10日

 

 アメリカ大統領選挙でトランプ氏が当選したことは、少なからぬショックを、世界中の国々に、与えているようだ。期待を抱く国もあれば、暗い予測をする国もある。だが、今の段階では、トランプ氏なる人物の真の姿は、何処の国にも見えていないのではなかろうあ。

 世界のもう一つの超大国であるロシアは、トランプ氏の大統領就任に向けて、協力して国際的危機を克服して行こう、と友好的なサインを送っている。シリア問題については、ロシアは早急にアメリカと、話し合いたい意向だ。

 イランはアメリカに対してはいまだに、厳しい見方をしているようで、国際的取り決めをしっかり守ってほしい、とコメントしている。述べるまでもなく核をめぐる合意であり、その後の経済制裁撤廃のことだ。シリアについては、明確な立場を示して欲しい、という意向のようだ。

 中国は両国関係を拡大していきたい、というコメントに留めているようだ。南シナ海での緊張問題が、アメリカと中国との間にはあることから、トランプ氏の出方を見てから、対応を決めるという事であろう。しかし、あまり期待はしていないのではないだろうか。

 イスラエルはトランプ氏がイスラエルを訪問していることや、イスラエル支持発言をしていることから、親の友だと語り、関係を強化していきたい、とコメントしている。トランプ氏は最初にイスラエルのネタニヤフ首相を、ホワイト・ハウスの客として招待する、と既に発表している。

 EUは米欧関係は深く長い、協力していきたい、とコメントしている。

NATOはアメリカは何時にも増して、重要な国になっている、とコメントしている。

EU諸国の右派政党はトランプ氏に期待をし、新たな時代が始まる、と歓迎している。

 トルコはトランプ氏が当選すると間もなく、エルドアン大統領が電話をしているが、関係を拡大していきたい、というコメントをしている。

 エジプトは新たな気持ちで、アメリカとの関係を拡大しいていきたい、とコメントしている。

 パレスチナはイスラエル・パレスチナの、2国家樹立をアメリカに期待する、という内容のコメントをしている。しかし、相当の不安を抱いているということは、事実であろう。トランプ氏はイスラエル寄りだ、と判断しているからだ。

 サウジアラビアは中東地域の安定に、アメリカが貢献してくれることを、期待するというコメントをしている。