今朝は、IS(ISIL)がモースル・ラッカを繋ぐ、秘密ルートを開発した、というニュースや、トルコ国営放送の英語部門担当者が、人道放送を徹底する、と語ったことなど、幾つかの重要な他の情報もあったが、やはりアラブのリーダー国である、エジプトの大統領暗殺未遂事件が、ニュースの価値としては、一番高いと判断し、以下の報告をすることにした。
エジプトの大統領は歴代危険な目に遭っているようだ。初代のナセル大統領も、その後継者のサダト大統領も、暗殺未遂に遭っている。そして、シーシ大統領も2度暗殺未遂に、遭っているという発表がなされた。
一度はサウジアラビアのメッカに、オムラ(小巡礼)に出かけた折に、狙われたということだ。多分この時であろうか、サウジアラビアの副皇太子、ムハンマド・ビン・サルマン王子も一緒だったようだ。
シナイを拠点とするIS(ISIL)が、やはり暗殺を試みているが、この時の容疑者には現在服役中である、151人も含まれている。彼らはシナイ国家(ISのイスラム国家のシナイ版であろうか)の、メンバーだと語っている。
彼らは17の作戦を計画し、そのうち2回はシーシ大統領、を狙ったものだった。一度はサウジアラビアへのオムラの際であり、もう一度はカイロで作戦が、行われたということのようだ。
それ以外のIS(ISIL)による作戦は、警察や、軍の施設に対する攻撃だった。また韓国の観光客を狙った、タバでのテロも、彼らの手によるものだった。そして、IS(ISIL)によるテロはカイロ市内や、ナイル・デルタの各都市でも、連続して起こっているのだ。
このシナイのIS(ISIL)グループによる攻撃で、今までに数百人の軍人や警官が、犠牲になっている。その事に加え、ロシアの旅客機に対するテロも、IS(ISIL)によるものだとされている。
2015年10月に起こった、ロシアの旅客機に対するテロでは、224人の搭乗者全員が死亡している。現在シーシ大統領暗殺未遂を主とし、逮捕されているIS(ISIL)のメンバーは、292人に上るということだ。