トルコの経済はこのままでは、1~2年で崩壊する、とアメリカのマサセッツ工科大学の教授が語った。彼の名はダロン・アジェモール氏だ。
彼の説明によれば『消費は経済発展のカギだ。そして出費はローンによって支えられている。しかし、それは永久には続かない。やがて危機が訪れるのだ。』ということだ。しかも、彼はその時期は極めて近い将来に、訪れるとみている。
ダロン・アジェモール教授の説明によれば、『トルコはいまだに魅力的な、投資先ではあるが、それは短期投資だけだ。それはトルコが抱える、対外債務が大きいからだ。トルコは早急に対外債務を、処理しなければならない。』とも語っている。
ダロン・アジェモール教授は『アメリカの大統領に、トランプ氏がなったことにより、状況は大変革を起こす。外国の投資はトルコから引き揚げ、彼の大統領就任の期間には、金利も引き上げられることになる。それは外国の資金をトルコから、引き揚げることにつながるのだ。』とも語っている。
既に、トルコから外国の資金は、撤退を始めているが、それが実はトルコ・リラの、対ドル安の原因なのだ。
『わが国の外交は鋭角になっており、それは国内政治と連関している。それはよくない傾向だ。』
ダロン・アジェモール教授は『経済成長は強く報道の自由と関係しており、長期的な発展は報道の自由や、透明性、公開性、包含性、そして競走の自由などが肝要だ。報道の自由が否定されれば独占が起こり、汚職がはびこり、司法は乱れることになり、独裁が進むことになる。』とも指摘している。
そして『確かに1990年代からトルコの報道の自由は拡大しており、開かれた社会にもなっている。また産業も発展した。しかし、報道の自由は限られ権威主義がはびこっている。』ということだ。
『しかし、それでもトルコ人の未来は開かれている。』とダロン・アジェモール教授は語った。
このダロン・アジェモール教授は、アメリカの居住するトルコ人であり、自身の身の安全が確保された状態で、トルコの現状をストレートに、語っているという事であろう。
確かにその通りだ。エルドアン大統領が進めるメガ・プロジェクトは、ほとんどが対外債務に頼ったものであり、やがては支払いの時が来る。それは極めて近いことは、誰にも分かろう。
エルドアン大統領はトルコが破産するまで、賄賂を取りまくり、破産の一歩手前で外国に逃亡する気なのであろうか。物事はそう計算通りには、進まないのではないか。その場合、エルドアン大統領が逮捕され、裁かれる可能性も、あるという事だ。