『重要な中東短信』

2016年9月22日

 

:エルドアン子息をイタリア検察が取り調べ

 トルコのエルドアン大統領の子息ビラール氏は、イタリアの大学で博士号をとることを口実に、長期滞在しているが、彼はマネーロンダリング疑惑で、イタリアの検察の取調べを、受けることになった。

 それはビラール氏が莫大な金を、イタリアに持ち込んだからだ。このイタリア側の対応に対して、エルドアン大統領は『私の息子よりも、イタリアの検察は、イタリアのマフィアを取り調べるべきだ。』と反発している。

 

:マリーヌ・ルペン女史が大統領選挙に

 フランス右翼のルペン氏の娘、マリーヌ・ルペン女史が来年のフランス大統領選挙に、立候補することがほぼ決定したようだ。

 フランスは他のヨーロッパ諸国に例に漏れず、右傾化が進んでおり、もう一人の立候補が予測されている、サルコジ氏と争った場合、十分に勝ち目があるかもしれない。

 

:トルコのイスラエル大使館銃撃される

 トルコの首都アンカラ市にある、イスラエル大使館が銃撃された。犯人は『アッラーフ・アクバル』と叫んでいた、と伝えられている。

 イスラエル大使間のスタッフに被害者は出なかったが、犯人は精神病をわずらっているのではないか、と見られている。

 

:ムーデイやフィッチがトルコの経済評価を下げる

 ムーデイ社やフィッチ社が、トルコの715クーデター以後の、経済状態と可能性に対する、評価を下げた。その下げ幅は大きく、トルコの国債などは、ジャンク債に成り下がった、ということのようだ。

このムーデイ社とフィッチ社による評価は、今後、トルコに対する外国からの投資、なかでも中長期投資は、激減するということであろう。 

 トルコ政府や経済界は、この評価に愕然としている、と伝えられている。いまのトルコ経済は、そうでなくとも悪化しており、それが継続してもいるのだ。このためエルドアン大統領はロシアに対して、ロシア機撃墜の詫びの電話を、したほどだ。