:ドイツのメルケル首相が、シリア難民への寛容な対応を、していることをめぐり、次第に国内で支持を減らしていることは、日本でも伝えられているのであろう。難民それ自体でも問題があるのだが、難民のなかにIS(ISIL)のテロリストが、潜んでいることの方が、重大な問題なのだ。
ドイツのテロ対応組織が、3人の若者をIS(ISIL)と繋がる、テロリストだとして逮捕した。17歳のマーヘル、18歳のイブラヒム、そして26歳のムハンマドがそれらの、テロリストだということだ。
彼らはシリアのIS(ISIL)の首都ラッカで訓練され、武器、爆薬、パスポートと、米ドルを受け取って、ドイツに入ったようだ。もちろん、彼らがドイツに入国した目的は、テロの実施であり、彼らは本部からの指令を、待っている状態だった。
問題はこのことに加え、これらのテロリストが、フランスで昨年11月13日に、サッカー場前で起こったテロ事件と、繋がりがあるということだ。つまり、ヨーロッパ各地で起こっているテロ事件は、しかるべき、連携が取られて行われている、ということだ。
ドイツでは今後、テロリストへの警戒が、強まることは当然であろうが、加えて、シリア難民に対する対応にも、厳しいものが出てくると思われる。ドイツ人はある状況に対して、一旦方向を変えると、なかなか変わらない、頑迷な部分があるような気がするのだが。
:トルコでは野党MHPのバフチェリ党首が、アメリカ大使を非難した。これはトルコ南東部の市長たちが、PKKと関係があることを理由に、更迭されたことを、アメリカ大使が非難したことに、起因している。MHPのバフチェリ党首は『トルコはアメリカの一州ではない、トルコは独立国だ。』と語った。
同様の発言が、トルコのチャウソール外相の口からも、飛び出している。彼は『我々がテロリストと戦っているときに、友人であるアメリカから寄せられる言葉は、我々を悲しませる。テロを支援する者たちは、当然のこととして、しかるべき措置を、受けるのは当然であり、それは例外がないことだ。』と語った。
このドイツの新たな動きや、トルコの要人の発言から感じられることは、確かにそこには危険が存在はするのだが、何やら民族主義的な動きに感じられるのだが、勘ぐりすぎであろうか。そうであることを祈るのみだ。