『中東短信』

2016年9月 5日

 

:ヤズデイ女性ISの爆弾製造

 イラクの宗教マイノリテイであるヤズデイ教徒が、IS(ISIL)によって大量に虐殺された。女性たちは奴隷として売買された。女性たちはいまシリア国境近くの場所に集められているということだ。そして爆弾の製造作業に、従事させられているということだ。

 

:サウジアラビア政府寄付金の移動は政府の許可制に

サウジアラビアでは宗教的な理由がつけられ、各種の寄付が集められている。もちろん、その中には外国の貧困や、教育支援もあるが、一部組織はテロリストへの、寄付を行われている。

 国際的にそのことが問題になったために、サウジアラビア政府は寄付金の移動に、政府の許可を取り付ける必要がある、という方針に変更した。これで一部は、テロに資金がいかなくなるだろうが、時間が経過すれば元の木阿弥であろう。

 

:トルコ政府シリア・クルドの国家は認めない

 トルコ政府のユルドルム首相は、アメリカによって支援されている、YPGがシリア北部に、クルド国家を設立することを、絶対に認めないと語った。彼はトルコ南東部のデヤルバクル市で演説し『我々はクルド人がシリア北部に国家を設立することを許さない。そのために、ユーフラテスの盾作戦を実行している。この作戦でトルコは南東部の住民と彼らの財産を守る。』と語った。

 

:チョムスキー欧米はサウジアラビアがテロのスポンサーだと知っている

 ノーム・チョムスキー氏はアメリカやヨーロッパ諸国は、サウジアラビアがテロリストのスポンサーであることを、知っていると語った。これは、レバノンのアルマヤデーン・TVのインタビューで、語った内容だ。

 しかし、アメリカもフランスも、イギリスもアラブの混乱を希望し、アラブに王国が成立することを、希望しているために、サウジアラビアのテロ支援を黙認しているのだ、ということだ。

 

:リビア軍がIS(ISIL)をシルテで追い込む

 リビア統一政府軍の軍隊は、シルテに集結している、IS(ISIL)を追い込んでいる。今後数日で、シルテは完全に解放されるだろう、という見通しを、リビア軍のスポークスマンが語った。

 他方、国連からリビアに派遣された、マーチン・クーパー氏もリビアが近日中にシルテを、IS(ISIL)の手から解放すると語った。