世界中で民族主義や愛国主義、独裁といった強硬な路線を採る、政党や個人が増えているようだ。ある意味で、EUからイギリスが脱退したのも、そうかも知れないし、大英帝国に加盟の各地域が、分離独立を言い出しているのも、そうであろう。
フランスではルペン党という、右派の政党が支持を増やしているし、ハンガリーを始めとする、東ヨーロッパ諸国でも、似通った傾向が見える。こうした傾向が顕著になってきているのは、それだけ社会的に、問題が多いからであろう。社会に山積する問題を、一気に解決してくれる、政党の誕生を国民が望むからであろう。
トルコでは『オスマン党』という名の、新しい政党が誕生した。イスラム教を重視し、かつてのオスマン帝国の版図の国々に、手を差し伸べ、自国領土を開発する、ということを唱えている。
もちろん、トルコの政治を変革する、とも唱えている。党首はイブラヒム・ユンイェ氏だ。彼はトルコ国内で産業を起こし、活性化するとも唱えている。
トルコでは30人以上の仲間が集まれば、政党を正式に結成することが出来、政府に登録することが出来る、と憲法で認められている。
今回結成された、新しい政党であるオスマン党は、どのような政党になるのかは、いまの段階では分からない。
ただ想像をたくましくすれば、案、裏に入るのはエルドアン大統領かも知れない。それはエルドアン大統領の夢が、オスマン帝国の現代のスルタン(皇帝)に、なることだからだ。
エルドアン大統領であれば、将来、AKPという与党の名を、オスマン党に変更することもありえよう。つまり、現在進んでいるのは、将来、与党AKPをオスマン党に変更するための、下準備だとも考えられよう。
あるいは全く別の人物、今回オスマン党を結成し、代表者の地位に着いた、イブラヒム・ユンイエ氏が、オスマン帝国の皇帝をのポストを、目指しているのかも知れない。
あるいは、これは、いわゆるポリテイカル・ジョークなのかもしれない。