ありうる話だが、多分本当の話であろう、と思われる。プーチン大統領はコーカサスで活動する、イスラム原理主義テロリストたちを、山間部にまで追い詰めたが、活動を殲滅することは、出来なかった。
そこで、彼らのうちのデノフなる人物と交渉して、彼と彼の仲間たちを、永久に国外に、追放することを提案した。彼らには偽名ではあるが、正式のパスポートが与えられ、イスタンブールに追い出したというのだ。
イスタンブールからはシリアに入り、IS(ISIL)の戦闘員としての、活動が始まった。これらの移動に関しては、全部ロシアの情報部員が、裏でサポートしていた、というのだ。
この追放作戦はソチの、オリンピックの時期から、始まったようだが、ロシア政府はソチのオリンピックが、彼らによって邪魔させることを、避けるための措置であった、と思われる。
考えようによっては、ロシアのプーチン大統領が、シリアをテロリストたちの、追い込み先にした。もっとひどい言い方をすれば、テロリスト廃棄場所と考えていた、ということであろう。
その後のロシアによる、シリア支援の軍事行動の裏には、そうした計算があったということを、頭に入れて考えなければなるまい。つまり、シリアだけではなく、今後、そうしたロシア的な考えが、他の国々との関係でも、起こりうるということであろう。
トルコやイランといった、ロシアとの関係を強化しつつある国々は、そのことを計算に入れて、ロシアとの協力推進を、図るべきであろう。また、それは日本とロシアとの関係でも、然りであろうと思われる。