最近麻薬の話が、ネット上に登場することが、多くなってきている。麻薬とは直接関係なさそうな記事を読んでいると、そこには麻薬問題が、背景にあることが分かる。例えば、モロッコではISに資金提供している、女性が逮捕された。
モロッコでそれだけのお金を持っている人ならば、当然、社会のエリート層の一人であろうが、この犯人はそうではない。つまり、アングラ・マネーにかかわっている、人物だということだ。
モロッコはハシシの生産では、世界一の国だそうだ。そこで闇取引される麻薬(ハシシ)の量は、相当なものであろうし、それによって生まれる富も、相当な額に上っているだろう。このことと関連して、モロッコ女性がIS(ISIL)に参加する、戦闘員をリクルートし、イラクやシリアに送っている、というニュースもあった。
モロッコから最初に密輸される、最大手の客はスペインであり、ここで摘発される麻薬は相当の量であり、スペインは世界でも有数の、麻薬摘発国になっている。しかし、それはスペインで消費される分もあろうが、ほとんどはスペインから他の、ヨーロッパの国々に、密輸されるのであろう。
モロッコ以外の麻薬産出国と言えば,アフガニスタン、パキスタン,インド、レバノンの名が上がるが、インドからイタリアのある港に,大量の麻薬が持ち込まれ,摘発されたというニュースも伝わっている。
この麻薬密輸事件には、IS(ISIL)が関与していたのだ。つまり、IS(ISIL)はアフガニスタンばかりではなく、既に、インドとの間でも、麻薬の取り引きを始めている、ということだ。
IS(ISIL)がアフガニスタンに、進出していったとき、同国には石油もガスも無いので、狙いは麻薬であろうと推測していたが、まさにその通りだった、ということだ。
麻薬とスパイと女と言えば、トルコのイスタンブールが有名だが、そこでもPKK(クルド労働党)が麻薬取引をして、軍資金を稼いでいる。大量のハシシが摘発され、山と積まれたハシシの写真が、マスコミによって公開されている。
そのニュースに先立ち、トルコの南東部で、大量の麻薬を運んでいた女性が、逮捕されていた。多分、彼女の証言で、PKKの麻薬部門が、どう動いているか、分かったのであろう。
イランでも、麻薬の使用量が激増している、というニュースが伝わっている。売人が鞄に麻薬をつめて、顧客の自宅を回ったり、路上で販売しているということのようだ。それが事実なら、イランのイスラム革命国家も、反政府の動き以外は、目をつむる、ということなのであろうか。最近では経済制裁が解除され、イランでは酒と麻薬の使用量が、激増しているということのようだ。