イランの首都テヘラン市で、爆弾テロ未遂事件が起きているが、これに関連してイラン政府内務省は『サウジアラビアがテロリストを、イランに送り込んだ!』と非難している。イラン内務省の発表によれば、イランの東西各地でテロ計画があり、今後、イラン国内は危険に直面する、ということのようだ。
IS(ISIL)は以前から『イランはナンバーワンの敵』と非難を寄せている。このIS(ISIL)を使い、サウジアラビアはイランにテロ攻撃を、仕掛けてきているということだ。
イラン内務省の説明によれば、サウジアラビアはイラク北部の、クルド自治区のエルビル市にある、サウジアラビア領事館を経由し、テロリストをイラン国内に、潜入させているということだ。
イラン政府はサウジアラビアのムハンマド・サルマン副皇太子、サルマン国王、ジャビール外相を名指しで非難し、『イラン人のハッジを不可能にし、シリアやイラクでも敵対行動をし、イエメンに対しても、戦争を仕掛けている。』と非難した。
イラン内務省は既に、イラン国内に潜入していた、数十人のテロリストを逮捕し、インターネットなどで影響を受けた、IS(ISIL)支持者も50人逮捕している。このイランの発表が事実であるとすれば、サウジアラビアはイランとの、本格的な武力衝突を、望んでいるのかもしれない。
サウジアラビアによってこのようなことが、イランに対して行われているのが事実であるとすれば(事実である可能性は高い)、それはムハンマド・サルマン副皇太子の、地位補強と格上げ、冒険心を満足させるものであろう。
ムハンマド・サルマン副皇太子はイエメン戦争を始めたし、トルコにも軍を送りシリア・イラクなどへの、軍事介入の準備も進めている。彼が副皇太子から皇太子に昇格するためには、しかるべき大きな成果が、必要だということであろうか。
しかし、それが事実であるとすれば、イランとの緊張関係から武力衝突、そして戦争へと事態が発展した後には、サウジアラビア王家が終焉の時を、迎えるのではないのか。アメリカにとっては、大量の兵器を必要とする、サウジアラビアの動きは、本心では大賛成であろう。