『イラク軍ファルージャ制圧作戦近い』

2016年5月23日

      

 イラク軍のIS(ISIL)に対する攻勢が続いているが、ついにファルージャ攻略作戦に入るようだ。このファルージャはアンバル県にあり、IS(ISIL)が最も早く占領した場所だ。

 その後IS(ISIL)はイラク全域で戦闘を展開し、多くの町村を支配下に置いて行った。つまり、ファルージャは特別な意味を、持っているということであり、それだからこそ、イラク政府はこのファルージャの攻略に、本腰を入れる気に、なっているということだ。

 イラク軍は戦闘開始に先立ち、ファルージャの住民に対し、街から逃げ出すよう指示している。そうしなければ、IS(ISIL)との戦闘が始まった段階で、多くの一般市民が、犠牲になるからだ。

 イラク軍はファルージャの西、南西、南東部の道を開いておくので、そこから逃げ出せ、と市民に呼びかけている。加えて逃げ出すことのできない市民は、白旗を掲げておけば、そこは攻撃しない、とも伝えている。

 ファルージャには現在なお、75000人の市民が、留まっているようであり、彼らを人間の盾として、IS(ISIL)側が使うことも考えられる。これまでもIS(ISIL)は市民が街から逃げ出すことを、阻止してきているのだ。食料を始め医療品などが不足するなかでの、市民の生活は困窮の極みであろう。

 イラク軍の攻勢が成功して、ファルージャの住民がIS(ISIL)の支配から、解放されることを、望むばかりだ。