5月19日、パリのシャルルドゴール空港を飛び立った、エジプトの旅客機が、ギリシャ近くで突然、レーダーから姿を消した。その後この海域で、ライフ・ベストが見つかっていることから、墜落は間違いなかろう。
乗客は多国籍に及び、エジプト、サウジアラビア、スーダン、アルジェリア、フランス、イラク、イギリス、カナダ、クウエイトなど59人、そのほかにはクルーが10犠牲になったようだ。
ロシアの治安担当者は、テロによるのではないか、とコメントしているが、エジプトの航空大臣も同様の判断のようだ。しかし、それは確定ではないとも語り、今後調査を進めるということだ。
これから先の話は、私の推測でしかないが、お読みいただきた。
:エジプトはアメリカに距離を取り、ロシアと協力関係を強めていた。
:エジプトはロシアから大型の兵器輸入の話も進め、既に数百億ドルにも及ぶ兵器をロシアから購入してもいる。
:湾岸諸国の間で、エジプトに対する治安面で期待が、高まっている。
:エジプトのシーシ大統領はナセルの信奉者だ。
:エジプトとアメリカの盟友トルコとの関係は劣悪だ。
:エジプトのシリア対応はアラブ民族主義的だ。
日本の場合はこうだ。
:日本政府はロシアとの関係改善を強く望んでいる。
:日本国内には自主防衛論議が盛んになってきている。
:日本国内には中国との関係改善を望む政治指導者がいる。
:沖縄はアメリカよりも中国との関係促進を考えている。
余計な推測かも知れないが、日本だけが世界の不安定化の、蚊帳の外にいるとは、考えない方がいいのではないか。そろそろ、あらゆる角度から日本と外国との関係を、考える時期が来ているのではないのか、と思えるのだが。