アメリカのエネルギー機関が、発表したところによれば、2017年に石油価格は、バーレル当たり、76ドルまで上昇する、という見通しだ。
その根拠となっているのは、アジア、中東、アフリカ諸国など各国の、経済が活性化しており、より多くの石油を、必要とするようになるからだ、ということのようだ。
石油価格は需要と供給の関係で、決まる部分もあるが、投資家たちのギャンブルによる部分も大きい。今回の発表で、石油価格に変動が起きるだろうが、それは短期的な値上がりであり、やがては元の位置に、戻るのではないか。
石油価格はあまり上がらないだろう、という私の考えは、現在、イランもサウジアラビアも、石油を増産しているからだ。なかでも、イランの石油が国際市場に、大量に出てくることになれば、石油価格はおのずと、セーブされるのではないか。イラクもしかりで増産体制にある。